2025年6月23日月曜日

☆駆け引き☆

ちょっとアダルトな内容の話でも。

☆アラフォーの国際恋愛☆で登場した
潔癖な同僚の恋愛トークをしながら
小中学生がする話みたいだなぁ…と思ってしまった。
あまりにも清廉潔白な同僚の恋愛観に自分たちの年齢が
アラフォーだってことを一瞬忘れそうになった。

現実には、恋愛関係になればお手て繋いで毎日幸せ~ではなく、
もっと互いの心身の深い部分を知っていくことになる。
マッチングアプリで同僚と知り合った男性たちが
本能的に身体のつながりをほのめかしたように、
恋人関係になったら尚更それは避けられない。

そんな露骨な話をわざわざ同僚にはしなかったけど、
恐らく同僚はこれまでそういう経験がないのかな…と。
だから敢えて『清廉潔白』とか『潔癖』と表現している。

あたしは初めて男性とお付き合いしたのは大学進学後で、
その彼と大人の関係になったのは20歳の頃だった。
周りがみんな男女関係に積極的だったから、あたしは遅いほうだった。
高校生の頃から生々しい友達の恋愛トークを聞いてきたから
恋愛=大人の関係が当然だと思っていた。

20代後半にもなると付き合う前に関係を持つことに抵抗はなくなり、
関係を持って違うな…と思えばそれまで、という相手も数人いた。
一応相手を選んでいたこともあって関係を持った後に恋人になるか、
あるいは1度きりでその後は音沙汰無しのどちらかだった。
中途半端な大人のお友達という関係になった人はいなかった。

と言いつつも、一度だけ全く興味のない人と関係を持ったことがある。
それは当時勤めていた会社の外国人同僚の紹介で知り合った男性で、
同僚と同郷の人で全く日本語ができず互いにカタコト英語で話したが、
なぜかあたしはこの人に異様に気に入られてしまった。
何度断っても『僕と一緒に居てくれないか?』としつこくてうんざりし、
断るのもおっくうになって、1回くらいならいいか…と関係を持ってしまった。

さすがしつこく誘ってきただけのことはあって、
予想に反して非常に気分よくさせてもらった。
しぶしぶ1回だけと思っていたけど、あまりにもお上手だったので
感覚がバグってしまい、気付けば一晩過ごしてしまった。
これだけ満足させてくれる相手ってなかなかいないのだろうけど、
何故だかこの人に気持ちが傾くことは一切なかった。
あたしだけでなくこの人にとっても良い時間を過ごせたらしく、
『僕たち相性がいいから恋人にならない?』と言われたものの、
『無理』とお断りし続けてこの人とはそれっきりとなった。

この話を潔癖な同僚にしようものなら軽蔑されかねない。
同僚どころか友達にも話していないことで、
褒められた行動じゃないことは自分でも重々わかっている。
この時はたまたま『思いがけずめっちゃよかった』で済まされたけど
運が悪かったら取り返しのつかないことになっていただろう。

ただ、アラフォーの男女に於いて性的な関わりは切り離せないから
同僚のように頑なに拒否していたら恋人関係になるのは難しいのも現実。
もちろんそれを受け入れてくれる男性もいるとは思う。
でもそういう人とマッチングアプリで出会うのは至難の業かも…

高校生の頃、恋愛に消極的だったあたしに友達はみんな
『1回経験したらマジでハマる』と何度も話してくれた。
しばらくしてあたしも経験してこの言葉の意味を知ることになった。
ラジオかポッドキャストかで有名芸人が話していた内容が
『年齢を重ねてから経験すると、タガが外れたようになる』
ということをもっと直接的な表現で話していたことがあった。
同僚の実際のところを知らないので何とも言えないけど、
未経験ゆえの潔癖であれば、一度その良さを知った時
とんでもなくハマってしまう可能性もあるのかもしれない。
それならそれで、却って恋人ができやすくなるからいいかもしれない。

アラフォーという年齢的に、貞操どうこうと恥じることはないのだから、
思い切って一線超えた駆け引きも、時には必要だと思っている。




2025年6月19日木曜日

☆アラフォーの国際恋愛☆

同僚と過去の恋愛について話したことがあった。
同僚としては台湾人と国際結婚したあたしが
過去どんな男性遍歴を辿ってきたのか気になったらしい。

正直、あたしには誇らしげに話せるような遍歴などなく、
初めてまともに男性とお付き合いしたのは大学入学後だし、
それまでは一切男っ気のない残念な生活を送ってきた。
大学入学後からはようやく人並みの恋愛を経験するようになり、
同僚にはさらっと、過去何人かの恋人がいたとだけ話した。

同僚は日本人男性との出会いを求めているらしく、
マッチングアプリを利用して割と積極的に出会いを探しているという。
日本人男性との恋愛経験があるかどうかもあたしは聞かれた。

彼女が日本人男性にこだわるのは彼女の自由だけど、
日本語がおぼつかない彼女にはなかなか高いハードルだなとは思った。
仮に彼女がまだ20代であれば、自分の過去の経験から
「カタコトで一生懸命話す姿が可愛い」とプラス要素になった。
でもアラフォーともなると、残念ながらそれが通用しなくなる。

相手が真面目に生涯のパートナーを探すのなら、
話ができない相手はまず対象とならない。
同僚も当然真面目に相手を探しているんだろうけど、
日本語の会話練習ができる相手が欲しいという目論見もあるから
マッチングしても相手とはなかなか長続きしない様子だった。

過去何人かの男性とマッチングしてある程度関係を深めた相手はいたらしい。
数人の男性はわざわざ台湾まで会いに来たというから、
同僚も期待して台湾案内のデートをしたらしいが、全て惨敗で終わっている。

ある男性は完全に大人の関係が目的で、台湾観光がオプションだったようで、
男性から日本帰国後に「せっかく行ったのに何でさせてくれなかったの?」と
露骨に性的関係が目的だったことを告げられた後、音信普通になったらしい。
この話を聞いたとき、やっぱりな…が正直な感想だった。

恐らく会いに来た数人の男性のほとんどはそれが目的だったのだろうが、
帰国後連絡が途絶えたのは間違いなく性的欲求を満たすだけだったと思う。
ただ、それをわざわざ伝えることをしなかっただけだろう。
もちろん同僚にはそんなことは言えないから
「運悪く変な人と繋がっただけだよ」とフォローするしかなかった。

同僚は男性との交際経験が極端に少ないこともあって、
会いに来た日本人男性に期待しすぎた可能性は否めない。
鈍い同僚は男性の『会いに行く』をそのまま受け取ってしまったが、
同僚がそれを了承した時点で男性側は『ヤレる』と認識していた。
潔癖な同僚には残酷だけど、コレが現実。

同僚の話を聞いて、男女のマッチングの難しさを改めてかみしめた。


 


2025年6月12日木曜日

☆悪口が楽しみな人☆

あたしは義両親との関係が、すこぶる悪い。
関係悪化の原因のほとんどは旦那母こと女王にあるけど、
そもそもが性格的に合わないんだと思う。

朝から晩まで長電話だけが楽しみな残念な老後を送る女王は、
とにかく悪口が大好物で仕方がないご様子。
自分の配偶者のことをボロカスに言うだけにとどまらず、
息子や娘、さらには息子の嫁であるあたしのことや
娘の夫である義妹旦那のことまで散々言われている。
それが事実無根の捏造悪口だから、とにかくたちが悪い。

年々その悪口が悪質化の一途をだどっており、
息子である旦那ですら『あれが親なんて恥でしかない』と
義両親との接触を避けるようになってしまった。
子どもも女王の悪口の異常性に気付き始めており、
最近はめっきり女王と話をしなくなっている。

悪口を言う女王が一番問題だと思うけど、
それを信じて検討違いの説教を垂れてくる
義父と義妹の頭の弱さも大問題で、毎度うんざりさせられる。

女王の話の95%は女王の都合のいい話にすり替えられていて、
自分は息子とその嫁にいじめられる可哀想な母親だと吹聴している。
イジメのストレスで体調は悪化して眠れない…とまぁヒドイ。
女王は親戚近所友人知人手当たり次第電話を掛けて
自分可哀想アピールと悪口大会を繰り広げているけど
中には『忙しいから』と電話を切り上げる人も居る。
そうすると次はその人の悪口を言い出す始末で、どうしようもない。

ちなみに、あたしの日本での仕事は性産業従事者だったと吹聴してくれた。
こんなおとなしい表現ではなくてスラングなヒドイ言い回しだったので
弁護士でも探して名誉棄損で訴えてやろうかと思った。
旦那も許せなかったのか『訴えろ!』と息巻いていたほどだったが、
冷静になった時にバカバカしく感じたので、訴えるのはやめた。
その嘘を信じるような人は放っておけばいいし、
まともな人ならそれが嘘だってことはそのうち気付く。

70歳を過ぎた女王に虚言癖は治せるはずもなく、
長電話以外の楽しみを見つけることも難しいだろう。
いちいちそんな悪口にストレスをためるのもアホらしいから
『近所のババアの戯言』だと思ってスルーしている。
だから、女王には挨拶以外接点を持たないことにしている。

あたしは独身時代台湾で占いをしてもらったが、
『神の生まれかわり』と言われた。
あたしに卑劣な危害を加えてきた女王は過去2回、
何でもないところで転倒して大きなケガを負っていた。
その時にまさか…と自分の前世を信じそうになったけど
結局は世の中そういう風にできているってことだろう。

人に危害を加える人間には、ちゃんとそれなりの処罰がくだる。
だからあたしは他人を尊重し、真っ当に生きていこうと思う。

2025年4月8日火曜日

☆旅行シッター☆

台湾では社員旅行に家族同伴って普通らしく、
みんなあたしには子どもを連れておいで、と毎回言ってくれる。
でも幼児連れではみんなに気を使わせてしまうので、
これまで社員旅行に子どもを連れて行ったことはない。
実は過去の経験で、他人の子どもの面倒を見ることが
どれだけ気を使うか、あたしはわかっていた。

まだ日本で働いていた数年前、
社員旅行に社長夫婦が孫を連れて参加したことがあった。
自分たちで面倒を見るから、と連れてきたにもかかわらず、
旅行中はほぼ孫放置で自分たち二人はしっかり旅行を堪能していた…

社長夫婦がお孫さんの面倒を一切見ないから、
見かねて若手や女性社員が出来るだけ気にかけていた。
何で旅行中に子守しなきゃならんの?!とは思ったけど、
連れてこられたお孫さんには罪はない。

あたし含む何人かが子守に不満を抱えている中、
一人の若手男性同僚だけはずっとお孫さんを面倒見ていた。
子ども嫌いじゃないんで~とトイレや食事もつきっきり、
社長はすっかり気を良くして「子育ての練習だ」なんて言ってた。
社員旅行中なんだから、冗談でもそんなこと言うべきじゃない。
この同僚には後日社長から何かしら謝礼があったと信じたい。

この経験から、どんなに同僚がウエルカム!でも遠慮している。
せっかくならあたしも同僚と思いっきり旅行を楽しみたいし、
いくら自分で面倒見ていても、同僚に迷惑かけるのは目に見えている。
子連れがいかに大変かは現在進行形で奮闘しているからこそわかる。
自分の子だからガマンできるのであって、
よその子がワーワー騒ぐのはあまりいい気分ではない。

もう少し大きくなるのを待って、その時は甘えさせてもらおう。

 

☆整形ダメ?☆

芸能人の子ども時代の写真と現在の写真を比較して
『整形疑惑』なんてコメントついてる動画を見た。
この手の画像や動画は以前から多く出回っているけど、
これを拡散する人は再生数稼ぐことだけを狙っていて、
芸能人に対しては何を発言しても大丈夫と思っているのかな…

自分の子どもの頃と今の顔を比較してみたらわかる通り、
面影はあるもののまったく同じ顔なんてことはない。
こんなことは冷静に考えたらすぐにわかることなのに。

あたしの場合、高校卒業時と大学卒業時のわずか4年で
もはや別人ってレベルで顔が違って見える。
それは高校時代は肉付きよくふっくらしていて
目元は腫れぼったい奥二重だし、顔の輪郭は丸いし、
メイクも覚えたてでド下手だから、とにかく悲惨な状態。
それが大学の4年間で多少体重が落ちて顔もすっきりしていて、
整形もアイプチもなしでハッキリ二重に変わっていた。

だから、芸能人ともなればそもそもの仕上がりが違う。
プロのヘアメイクさんが最高のテクニックを駆使して
一番美しく見える状態にしてメディアの前に登場しているんから、
学生時代の素の状態と比較したら、全然違って当然。
そもそも自分自身を『商品』としている芸能人なんだから、
外見を美しく保つためにどのような方法を使っても問題ないと思っている。
恐らく一般の人とは違った『人を魅了する力』があるんだから、
自分を見せることで世の中の人たちを明るい気持ちにしているなら、
整形であろうが後ろめたいことはない。

身近なところで、職場にはプチ整形経験者が二人いる。
二人とも二重整形で、日本同様台湾でも手軽に施術できる。
一人の同僚が10年ほど前に思い切って二重手術したという話から、
社長が興味津々で同僚にアレコレ話を聞きながら、
コロナで海外出張できない今のうちに!と社長も施術を決めた。
二人とも何も言わなければもともと一重だったなんてわからないほど
自然な仕上がりに見える。
何より本人たちが満足してることが一番大切なこと。

最後に。
あたしはどちらかといえばハッキリ二重なんだけど、
二重幅が広すぎて却って目元がぼやけてしまう。
だからアイラインを引くだけでかなり顔付きが変わるので、
これはこれで面倒だな…と思ってしまう。
アイラインタトゥーみたいなモノがあるらしいから
それを試してみたい、と思う今日この頃。
ただ、それをするとCTなど医療機器使用時に不都合があるらしい。
年齢的にも人間ドックしなきゃ…だから、本当に迷ってます。


 

2025年2月24日月曜日

☆国籍違いのステップファミリー☆

 ☆モラハラ出現☆の続きです+++

友達は結局このモラハラ気味の男性とは正式にお別れをして、
今はまた新たな出会いを探しているところ。
正直変に粘着されずに済んでよかったかもしれない。
友達はあたし以外の友人知人からも『絶対別れた方がいい』と言われ、
自分の違和感が正しかったことを再認識して別れを決めた。

あたしは友達にモラ男との結婚が大変だということを
あたしの現状を踏まえて必死に熱弁した。
もしこの友達が仮にこのモラ男と結婚した場合、
たとえこのモラ男が結婚後劇的にいい人に変わったとしても、
たぶん結婚数か月で生活は破綻するとかなり厳しいことを言った。
モラ男には死別した前妻との子どもがいると予め聞かされていたらしいけど、
この連れ子との関係構築が一筋縄ではいかないことは容易に想像できた。

実はこのモラ男は日本に住む外国人で、仕事のため単身日本に来て働いている。
友達はモラ男の母国語を勉強しているため《言語交換》がきっかけで知り合った。
モラ男は日本で生活できるだけの日本語力を持っているけど、
子どもは日本語ができないため、今はモラ男の両親が面倒を見ているという。
もし友達と結婚したら、子どもを日本に呼び寄せて生活させるつもりだったという。

あたしは義家族のせいで子どもに日本語で話すことを禁じられていたので、
中国語で子どもとはコミュニケーションをとっているけど、相当しんどい。
自分の子どもだから関係性が成立して何とか生活できているものの、
後妻となって面倒を見るのも大変なのに外国人…では相当な猛者でないとできない。
友達のモラ男母国語レベルが如何ほどなものか、あたしには分からないけど、
自分が外国語での子育てで疲弊していることを必死に伝えても
なんとなくわかった~と軽い反応だったから、かなり心配はしていた。

モラ男が『遊び歩く時間があるなら語学の勉強しろ』的なことを
常に友達に言っていたらしく、友達はそこでも違和感を持ったという。
その話を聞いて、友達は家政婦かシッター要員のために利用されてると感じた。
先に身の上話をしてくれたから…と友達はモラ男のことを少し評価していたけど、
本当に友達を大切にしてくれる男性であればもう少し違った対応をするはず。

日本人同士であってもステップファミリーは大変だと思う。
それを言葉も文化も異なる外国人の方と関係を構築するのは想像できない。
台湾で知り合った日本女性でこの境遇の方が数人いらっしゃるが、
ステップファミリーとして前妻とのお子さんたちともうまく関係を築かれている。
でも、皆さん中国語が堪能なことと子どもの相手に慣れていたから何とかできたらしい。
中には配偶者の助けなくワンオペ状態で自分が生んだ子と一緒に育てたという方もいる。
もし自分だったら――あたしはたぶん完全に逃げ出していたと思う。

モラ男に利用される前に友達が別れを選択できてよかったと思う。
モラハラ夫になるような奴は基本的には結婚前に本性は隠すというので、
たぶん友達とお付き合いしたモラ男は『まだ』マシかもしれない。
結婚前に自分の本性をさらけ出し、友達に気づかせることができたんだから。
今は、台湾から友達の良縁を祈り続けるだけ。

☆モラハラ出現☆

友達の結婚前提にお付き合いしていた相手が強烈だった。
一言で言えば『モラハラ』で、結婚に向けて!と
一方的に友達へ自分の要求を押し付けて来たという。
内容を聞くにあれは要求じゃなくてもはや強要に近く、
あたしは思わず「考え直した方がいいよ」と友達に言ってしまった。
友達も相手の要求に対して違和感を感じたらしく、
相手を擁護するような言葉を口に出すことはなかった。

知り合って間もない頃から、まだ正式に婚約もしていないのに、
友達の行動を制限するようなことをネチネチ言うらしい。
誰かとどこかに出かけた、とか買い物に行ったことを告げると
何に幾らお金を使ったか一つずつ聞かれて『使いすぎ』と言われたそう。
更に腹立つのは、そうやって余計にお金を使う時間があるなら
運動して痩せる努力するべきでしょなんて失礼な発言もあって、
また聞きの第三者でさえうんざりするような有様。

確かに結婚後には子どもや将来のために節約は必須だし、
健康維持のために運動したほうがいいことも分かる。
とはいえ、言い方ってものがあるだろうが!とも思ってしまった。
太ってるんだから運動しろよ、なんてノンデリカシーな言い方するらしく、
今後ずっとこんなもの言いに耐えられる?と突っ込まずにいられなかった。

実は節約とダイエット以外にも、友達はもっと過酷な要求を叩きつけられていた。
端的に言えば『俺の家政婦になれ』って捉えらえるような要求で、
絶対にあり得ないだろ…とあたしは呆れるしかなかった。
それは、将来何よりも友達を苦しめる原因になるとあたしは指摘したけど、
友達はその要求をそこまで深く捉えていなかったみたいで、
あたしがそれをピンポイントで追及しても、現実的に考えられないようだった。

友達はあたしと話している間に「もう別れ一択だね」と言っていたけど、
最終的に相手とどのように決着をつけるかは二人次第。
友達が年齢的に結婚を焦ってしまうのは十分に理解できるけど、
こんなアホの欲求を満たすために友達が犠牲になるのはおかしい。
世の中にはもっと素敵な方がたくさんいるんだから、
焦らず友達に相応しい素晴らしい方とのご縁を願うばかり。


 

☆スマホ選びの条件☆

毎年9月が近づくと新iPhoneの情報が溢れるけど、
そんなにヒマではないから全部のニュースを見ていられない。
とりあえず2024年発売のiPhone16はAIが搭載されるから注目度が高い、
ということだけなんとなく理解している。

もともとiPodを長年使用していた背景から、
スマホもずっとiPhoneを使い続けているし、
海外でも使えるようにiPhone6からはSIMフリー版を購入してきた。
ちょうど日本では格安SIMが登場し始めたころだったので、
それまでのアホみたいな高額通信料を支払う必要も無くなった。
周りからは高い本体代金を一括で支払いなんて…と驚かれたけど、
あたしのライフスタイルではそれがかなりの節約となった。

ここ数年発売の機種は軒並み高額だとかいろいろ言われているけど、
もともとSIMフリーを購入してきた立場から適正かなとは思う。
機種が高額だとおっしゃるなら、無理して最新のiPhoneを選択せず、
お値打ちなAndroid機種の購入を検討したらいいだけだしね…

今使っているiPhone13に替えるときは機能面よりも
メモリ容量の大きさを優先してPROではない方の512GBを選んだ。
この選択した時に店員さんが何度もあたしに勧めてきた、
これだけの金額を支払うならPROの方が良くないかい?と。
あたしは断固としてPROは要らないと言い続けたので、
ようやく店員さんが折れて購入手続きを進めてくれた。

インストールなど不要で簡単に多言語設定できることや
使い慣れていることからiPhoneを選択しているけど、
実際それほどの高機能を必要とはしていない。

台湾も日本同様にiPhoneユーザーが圧倒的に多いイメージがある。
しかもPROシリーズを選ぶ人がほとんどなところを見ると
中華圏の『メンツ』第一主義なのかな…とか思ってしまった。
俺は私は高性能機種を使ってるんだよ、という変な見栄と言うか。
同僚たちもみんなiPhoneのPROシリーズのユーザーだけど、
あたしがiPhone13の512GBを購入したことを告げると、
みんなは前出の店員さんと同じことを口にしてきた。

あたしがそんな高機能必要ないからね…というと、
みんなは『逆にそんなにメモリ容量要らないよね!?』と。
あたしは大量の子どもの写真と電子書籍、音楽データがあるから
512GBでようやく安心して使用できる容量。
あたしが使うスマホなんだから、あたしが満足していたらそれでいい。

昔は定期的にPCへデータ移行していたけど、
あたしの家のPCは旦那に貸しており、すっかり彼の私物と化していて
あたしのスマホデータを移行させることはできない状態だから
とりあえずしばらくはiPhone本体とクラウドで持ちこたえるしかない。
だからどうしても大容量が必要、という理由もあるんだよ。

どこにお金をかけるか、何を優先して決めるかは人それぞれ。
同僚たちは最新高性能を求めていて、あたしはそうじゃない。
でも社員旅行である同僚が、メモリ容量不足で写真撮影できない!と
焦って過去の写真をずーっと見返して削除している様子を見ながら、

メモリ足りてないじゃん…と思ったことはここだけの話にしておこう。 

2025年2月13日木曜日

☆子どもは正直☆

昨日、旦那が自分の両親と大喧嘩したらしい。
旦那は義両親と折り合いが良いわけではないから
度々大喧嘩が勃発して、時に近所の方に通報されて
警察の方が様子を見に来ることもあるとか…

結婚するまであたしも両親と同居していたけど、
産まれてから台湾に移住するまでの30年ほどの期間
大喧嘩するなんて経験は一度もなかった。
大声で旦那VS義両親でののしり合う様子を初めて見た時は
心底ドン引きしたのはここだけの話。

今回は警察が訪問することはなかったらしいけど、
まぁ激しくやりあったみたいだった。
帰宅して早々、女王があたしのところにコッソリ寄ってきて
『今日の昼間にあのバカがまたブチ切れたから、気をつけな』と
わざわざご丁寧に忠告してくれた。
でも、旦那はあたしに腹を立てているわけではないので、
何も気を付けることはない。

夜、女王がシャワーしている時に旦那が喧嘩のことを話してきた。
義父が子どもに余計なちょっかいを出してからかっているうちに、
危うく子どもが骨折しかねない事態が発生したという。
それに腹を立てた子どもと旦那が義父に抗議したところ、
義父が逆上して旦那の方を突いてきて、取っ組み合いになりかけたところに
女王がワーワー旦那を罵り始めて言い争いになったということだった。
毎度毎度、ワンパターンだな…と呆れてしまった。

日頃の義父の子どもに対するちょっかいは『ウザがらみ』に近いから
子どもがその度に義父にやめてほしいと訴えているのに、
それを面白がる義父はさらに子どもにちょっかいを出し続ける。
今回はそれが少し度を越して、子どもがケガするところだったから
旦那も子どものために楯になって義父を咎めただけのことだった。
女王は女王で状況を何もわかっていないくせに、
息子が年老いた父親に暴力奮ったと勝手に勘違いして暴走し、
旦那に向かってヒドイ暴言を吐き続けたのは、聞かずとも想像できた。

夜になっても両親への怒りが収まらない旦那は
『もし俺が死んだら、二人ですぐ日本へ移住しろよ』と何度も言っていた。
正直くだらない親子喧嘩だからまともに取り合っていないけど、
昨日の出来事は子どもが何より義父に対して相当お怒りだったし、
これまでのウザがらみもあって完全に嫌いになった様子。
しつけ云々ではなくて、子どもの感情によるものだから
残念ながらあたしがどれだけ言い聞かせても、どうにもできない。

テレビ見てると勝手にチャンネル替えてしまう、
子どものおもちゃなどをトイレなどでそこから離れている隙に隠す、
子どもがテレビに集中してる時に頭をはたいたり、話しかけたりと
子どもが嫌がることを平気で繰り返し、面白がっている。
そんなしょうもないことをしていたのだから、嫌われても仕方ない…
義父にとっては遊んでいるつもりなのだろうけど、
子どもにとっては完全に嫌がらせ行為以外なにものでもないからね。

子どもも旦那同様に怒りの感情を抑えきれなかったらしく、
『日本のじいじとばあばが大好き』とウチの両親が聞いたら
泣いて喜びそうなことを何度も何度も言っていた。
ウチの両親は義父のようなくだらない嫌がらせはしないし、
女王みたいに大声で人を不快にすることは言わないからね…




2025年2月12日水曜日

☆価値観の違い☆

台湾情報をマメに共有してくださる
在台邦人さんが多いことを知って、Xを利用するようになったいる。
相互フォローしている大半の方は在台邦人さんで、
コロナ禍で帰国できない辛さをみなさんと共有し合うことができ、
直接お会いしたことはないけど精神面では大いに助けられた。

そんなフォロワーさんの中で、最近一人フォローを外した方がいる。
別の記事にも書いたことがあるけど、台湾人配偶者が
かなりのモラハラでひどい目に遭っている…という方だった。

台湾国内とはいえあたしが住んでいるのは首都圏の台北、
その方は日本で言うところの地方都市に相当するため、
同じ日本人ということ以外共通点は無いに等しい。

ウチも大概モラハラだけど自力で対処できる程度の軽度なものだから
あたしは基本無視して適当に流しているけど、
その方は配偶者への恨みつらみをXにポストしている。
そのポストの内容だけ見れば配偶者を人でなしだと思うだろうけど、
言葉の端々から『あれ?』と感じることも少なくない。

その方はいわゆる専業主婦でお仕事はしていないらしく、
でも自宅には家事や子守をしてくれるメイドさんがいるらしい。
どうやら裕福な家庭に嫁がれたらしいのだけど
自分にはその恩恵は一切なくて、経済DVだとたまに愚痴っていた。
毎月のお小遣いは日本円で約50000円程度しかない、とか、
そこからアレコレ支払いさせようとする、とか、
配偶者に奢ってばかりで美容代に回せる金額がない、とか。

あたしは結婚後移住した台湾で就職できたので毎月収入はあるけど、
たぶん自分の手元に残すのはこの方と同じくらいの金額で、
あとはすべて家計に回している。
この方が日頃どんな生活水準で何をしているのかはわからない。
台湾で日本と同じ生活しようと思うとお金がかかるのは間違いないが、
お小遣い50000円もあればやりくり次第で十分事足りるとは思う。
それで経済DVなんて言ってしまうのはどうなんだろう…

結婚している以上、自分で自由に使えるお金が限られるのは当然だし、
何より子どもの将来のことを優先すると、自分のことは最低限になりがち。
多くのママはそうして毎月生活費をやりくりしているはずなのに、
この方は美容にこだわりがあるのかまつエクや美容院など
毎月通いたいという願望があるようで、
そのたびに配偶者からは『自分の外見ばっかり気にして』と言われるらしい。
お小遣いを何に使うかはこの方の自由だとは思うけど、
この方が度々『中国語全然できない』というポストしているのを見ると
この方にも非があるんじゃないのかな…と思わずにはいられない。

自分のことよりももっと台湾に馴染む努力してくれよ、という思いを
配偶者は感情的になってキツイ言い回しでこの方にぶつけているのかなと思ってしまう。
その結果この方はモラハラと受けてしまっているのだから、
互いにフラストレーションばっかり溜まっていって、うまく行かなくなっているのだろう。

他人のことだからどうでもいい話ではあるんだけど、
あまりにも常識を外れたポストが目立った方でもあったので…
配偶者の欠点ばかり粗探しする無駄なことはやめて、
台湾で幸せに過ごしてくれていたらいいな、と願っています。







 

☆無茶苦茶な責任転嫁☆

 中華圏では知名度の高い台湾の芸能人が
日本滞在中に病気悪化により逝去された報道がすごいことに…

もともと体調が良くない中での訪日だったとか
日本滞在中に体調が悪くなったとか
いろんな報道がされている中で浮上したとんでも説が
『日本の医療は(中/台より)遅れていたから』というもの。
中国や台湾で治療したら助かった命だったのに!という意見で
大盛り上がっているとか。
さすがだな…とその国民性を知る立場としては呆れてしまう。

日本では今冬インフルが猛威を振るっているってのは
在台のあたしでも知っていた事実。
だから、渡航前に旅行会社が注意喚起すべき当然のことなのに、
それを『日本の医療』に論点置き換えるのはどうなんだろう…
確かに台湾の都市部は異常なほど病院やクリニックが存在していて
病気にかかってもまず困ることはないのは事実。
子どもが幼い頃は、台北在住でよかった…と何度思ったことか。
中国の医療体制についてはそこまで素晴らしいとは思えないけど、
台湾については日本より整備されていると評価できると思う。

亡くなられた方の体調について、実際のところどうだったのかは
ご本人と同行したご家族の方しかわからない。
残念ながらご本人はもうその状況を語ることはできないし、
ご家族もとてもそんな状況ではないことは言わずもがな。
だからこそ外野の『責任転嫁』が異様に加熱してしまい、
その結果が日本の医療に対する批判とは…

それを言うなら、気候の差が大きい春節の時期に台湾から日本へ
渡航すべきではなかった、とあたしは思ってしまう。
今更たらればの話をしたところで故人は生き返ることはできない。
若くして逝去されたことは本当に悲しいことではあるけど
最期に家族で日本旅行を楽しめたこと、
家族が看取る中で息を引き取られたことが唯一の救いかもしれない。

芸能人という職業柄、波乱に満ちた人生を歩まれたと思うし、
訃報がきっかけでいろんな下世話な報道もあちこちから出ているけど、
残されたご家族のためにも穏やかに故人を偲んでほしい。

最後に。日本の医療水準は決して低くない。
これだけは声を大にして言いたいです。




2025年1月13日月曜日

☆年賀状問題②☆

 ☆年賀状問題①☆からの続きです⇒⇒


あたしは世間でいうところの晩婚だったので、
本当は、結婚出産報告の年賀状に妬みの気持ちとかあったんじゃないの?
なんて聞かれそうだけど、そういう気持ちは微塵も湧かなかった。
それは当時のあたしが自身の結婚や出産に対してまるで執着がなく、
幸せなことに趣味や仕事に没頭できていたことが大きいのかもしれない。

でも、もしあたしが婚活に行き詰まっていたならどうだろう――
残念だけど素直にお祝いできず、幸せアピールなんていらない!と思うかもしれない。
でも一方では、年賀状を『幸せマウント』なんて感じてしまうような可哀そうな思考では、
いつまでも自分が苦しいだけだということもわかっているから、葛藤するかもしれない。
みんなの幸せを祝いたいけど、どうしても妬ましいからどうしよう……とね。

多かれ少なかれ、何かしら人生の行き詰まりを感じている人はいるもので、
手元を離れた年賀状に対して、相手の反応を期待することは辞めた方がいいかもしれない。
自分にとっては幸せいっぱいな人生の節目であっても、
そのころ他の人たちは大変で辛い時期を過ごしている場合もある。

たまたま見たネットニュースで、出産報告を兼ねた年賀状を独身の親友に送ったが、
その返しがスタンプだけで失礼!と憤慨し、そのまま言い争いになったというものを見た。
お正月用などの特別なスタンプではなく、日常使いのスタンプだったとか、
なかなか相手への要求が強い方だな……と読みながらちょっと引いてしまった。
もちろんご友人の連絡方法ももう少し気を遣った方がよかったのかなとは思うものの、
年賀状送り主が『失礼だ』と主張するほど、スタンプ返信が完全に悪いとも言い難い。

連絡しない選択肢もある中で、スタンプで年賀状を拝見したことを伝えている。
送り主は親友だからきっと良い反応をしてくれると期待していたのだろうが、
そこはもう少し譲歩して大人の対応をすべきだった。
親友だから思わず本音をぶつけてしまったのかもしれないが、
親友だからこそそのスタンプで感じ取ってあげることはできなかったのだろうか……
この年賀状送り主は一人で舞い上がって友人の良い反応を勝手に期待し、
友人の反応に納得できなかったと相手に不満をぶつけておきながら
「わたしに落ち度はない」と考えているようだけど、その態度に十分落ち度がある。

アンタ、わたしが出産したんだから祝いなさいよ!と無意識に要求していることに、
送り主が全く気づいていなくて、とにかく残念な人になってしまっていた。
あたしは一応出産経験があるから出産を祝ってほしい思いも理解はできるが、
これは身内だけが特別喜ばしい事であって、他人にとっては些細な祝い事でしかない。
産後ハイになって生まれた自分の子どもの写真を誰彼構わず大量に送って、
うちの子可愛いでしょ!!と感想を強要することと同じ行動だよね……

写真付き年賀状がいけないわけではない。
確かに受け取って辛い気持ちを持つ人も中にはいるだろうが、
それをわざわざSNSなどに吐き出すことはせず、心に留めておけばいい。
送った側が年賀状への返信を過剰に期待することもやめた方がいい。
互いに一歩譲り合っていればこんなアホみたいな問題は起こらないのに、
互いの立場を主張して譲らないからせっかくの友達関係がこんな簡単に破綻してしまう。

そもそも相手のことを察することができず自己主張を押し付けるのって、
本当の親友ではなかったのかもしれないなぁ。

☆年賀状問題①☆

毎年年末年始に見かける、年賀状に関する記事。
年賀状の歴史自体はそれほど長いわけではないらしい。
郵便制度が開始された当時はそれほど多くなかった新年の挨拶文書は、
ハガキが誕生すると簡潔に安価で年末年始のあいさつが書き送れることで急速に広まり、
現代のような年末年始の行事の一つとして年賀状が定着したという。
☆これはWikipediaから得た情報ですw

さて、ここ数年問題になっている写真付き年賀状。
簡単に操作できるデジタル機器が増えて安価にセルフプリントできる昨今、
多くの人が気軽に採用するようになった新しい風習の一つだと思うけど、
20年くらいまでは写真屋さんなどの店頭注文が当たり前で、値段もそれなりだった。
もちろん今でもそのサービスは存在して変わらず決して安価とは言えないが、
セルフプリントとの仕上がりの違いは一目瞭然、本当に写真と変わらない。
そうしてお金を掛けて用意した特別な年賀状だからこそ、
受け取り側からの反応が良くなかった時には
思わず愚痴りたくなる気持ちも分からなくはない。

例えば子どもの写真付き年賀状。
親戚などの血縁関係や普段連絡を取り合わない人への出産報告や成長報告として、
あいさつも兼ねて一番手っ取り早く済ませられるから、採用する人も多い。
ところが、受け取った方の中にはどうしても良い印象が持てない人が居るという。
確かに婚活中の方や、ましてや不妊治療中の方には敏感な内容かもしれないが、
送る方にしてみれば新年のあいさつであり、マウント目的なんて人は少ない。
子どもの写真付きと並行して賛否を呼ぶものがウエディングフォト付き年賀状も挙がる。
新年のおめでたい雰囲気に併せての慶び事報告は決して無礼だとは思わないけど、
それを『幸せマウント』と受け取られてしまうのは、非常に残念なこと。

結婚と出産って、誰の人生にとっても大きな人生の節目になるわけだから、
年賀状で報告するのは格段珍しいことじゃないと思うんだけど、
世の中いろんな人が居てそれぞれにいろんな事情を抱えていて、
みんなに祝ってほしい!というのはとても難しいことではある。
ただ年賀状を準備する際に、わざわざAさんは婚活中で、Bさんは妊活中、
Cさんは既婚で子どもも居るから……など分けることなんて到底できない。
もし相手によって年賀状の内容を変えていたことが知られてしまった時、
それはそれでまた面倒な問題が勃発するにきまっている。
いつから年賀状送付の条件って、こんなにハードになったのだろう。

以前、職場や仕事関係者への写真付き年賀状は控えたほうが好ましいと、
年賀状デザインの本だかに記載されているのを見かけた。
しかし、自分が受け取った職場の方からの年賀状には写真付きが多かったことに驚いた。
零細企業で全員が顔なじみな会社だから気にする必要はないのかなと思っていたし、
むしろこの年賀状のおかげで、それまで関係が薄かった同僚との会話につながった。

会社の暗黙ルールで就職後からは毎年年賀状を用意していたが、それはほぼ会社用。
自分の年齢が上がるにつれて学生時代の友達が結婚や出産をしたことで
あけおめ連絡はメールやLINEから年賀状へ変わっていった。
せっかく送ってくれるから…と、あたしも既婚の友達には年賀状を用意するようになった。
結婚報告を兼ねた年賀状から出産報告を兼ねた内容やペットの写真入り年賀状へ、
やがて子どもやペットの成長報告へと変わっていった。
どれも微笑ましく新年から良い気分になれる素敵な年賀状で、届くのが楽しみだった。

☆年賀状問題②☆へ続きます⇒⇒

2025年1月9日木曜日

☆ゆとり性教育☆

台湾の語学学校に通っていた時のこと、
クラスメイトのある日本人女子から相談を持ち掛けられた。
授業終わりに二人で学校近くのカフェに立ち寄り、
当時彼女が初めてできた台湾人彼氏との話を聞く機会があった。

その子は当時27歳。
本人曰く日本にいるときには男性と付き合ったことはなく、
ワーホリで台湾に来てから知り合った台湾男性にすっかり惚れ込み、
初めての彼氏だとはじめは浮かれながら話してくれた。
そして彼女が相談事を赤裸々にはなしてくれたのだけど、
その内容にあたしはただただ呆気に取られてしまった。

彼氏ができてから毎日キスしてるんですけど、
いわゆるディープキスっていうんですかね?だから
妊娠したらどうしようって最近不安で…と真顔で言われた。

あたしも彼女の想定外の相談内容に驚いてしまい、
イヤイヤ、やること最後までしなきゃ子どもはできないから!
と思わず品のないおっさんみたいなコメントをしてしまった。
彼女は『ディープキス=性交渉』と本気で思っていたらしい…
ゆとり世代の性教育の弊害?と一瞬頭をよぎったけど、
そんなわけない!と心の中で自分突っ込みを入れてしまった。

高校や大学時代は、友達とお茶したり飲みに行ったりすると
恋人との赤裸々な話をすることが多かった。
当然その中でとんでもなくエグい性的な話も登場することがあって、
そんなかわいらしい相談とはかけ離れた世界で生きてきたあたし。
彼女は育ちが良すぎて、そういう話とは無縁だったのだろうか。

外国のカフェで真昼間から男女関係のことを事細かに説明したあたし。
もし日本人が近くに居て聞かれていたらと思うと恐ろしいけど、
真剣な彼女の様子を目の前に、そんなこと構っていられなかった。
ホント私何もわからなくて、不安で…と言う彼女のために、
なぜか変な性教育トークを繰りひろげることになってしまった。

昼間からシラフでするような話じゃないけど、
相手はひたすら真剣にいろんな生々しい質問をしてくれるから、
あたしもとにかく真面目に性交渉の話をする羽目に。
痛くないんですか?とまっすぐあたしの目を見てシリアスに聞かれると、
痛いのは最初だけで、すぐ慣れて気持ち良くなるよ、とか
女子高生や女子大生がするような話をしばらく続けることになった。

そろそろ相手があなたに体の関係を求めてくる頃だから、
その行為をしてから3か月くらい生理が来なかったときは
本気で妊娠の心配をした方がいいよ、と話を締めくくった。

20代後半の女性からこんな相談を持ち掛けられると思わず、
あたしもちょっとうろたえてしまった。
その後あたしは自分が妊娠して悪阻がひどくて学校をやめてしまったし、
とても人の心配できる状態じゃなかったから
彼女とはしばらく連絡を取れなかったけど、数年後に彼女から結婚報告があった。

『キスで妊娠』なんて破壊力ある相談をしてくれた彼女も
今は初めての彼氏と無事に結婚して二人の子持ちママ。
結婚後は日本に住んでいるようで連絡はほとんどとっていないけど
SNSを見る限り幸せに過ごせているようで、安心している。

☆おもてなしの違い☆

同僚が『日本からくる友人を案内するけど…』と
あたしに日本人がどんなプランが喜ばれるかを尋ねてきた。

複数人で訪台するそのご友人一行を、同僚が一人で2日間案内するという。
どれくらいの関係性なのか聞いてみると、
日本人のあたしの感覚では『知り合い』程度の間柄。
しかも訪台する複数人のうちたった一人だけが同僚のご友人…

どんな経緯で同僚がガイドを受けることになったかは聞いていない。
もしかしたら同僚が『案内します』と言ったのかもしれないけど、
ご友人はちょっと図々しいのでは?!と思ってしまった。
ほぼ知らない人のガイドを無料でさせるのは、配慮がない。

いずれにしても同僚はすでにガイドを引き受けているので、
どこを案内して何を食べるか…などおおよそプランは立てたという。
そこで同僚が『食事代は自分が出すべきか』と言い出したので、
あたしは『出す必要ないよ、割り勘で十分』と必死で止めた。
ほぼ知らない人の食事代を同僚が一人で負担するなんてあり得ないし、
払われたその人たちが良識ある人達なら、たぶんいい気持ちはしない。

同僚には、ドリンク代とか金額負担の少ない部分に関しては
『ここは私がごちそうします』で対応してもいいけど、
食事代は『一人○○元お願いします』がベストだとアドバイスした。
何なら食事代の端数はガイドのチップとして受け取っていいとも言った。

同僚はあたしの意見にちょっとびっくりしていたけど、
ご友人の友達家族の面倒まで見てあげるんだから、何も問題ない。

台湾には日本とは違ったもてなし文化があって、
ゲストに金を払わせるのはみっともないという背景がある。
図々しい人間にとってはうれしいことこの上ないもてなし文化だろう。
でもノーマルな日本人のあたしからすれば、知らない人までもてなすの?と
自分のメンツのために身銭を切るのは変だと思ってしまう。
もしこのご友人ご一行が良識ある日本人であれば、
同僚一人に全員の食事代を全部支払わせるなんて絶対にしない。

同僚はあたしの『食事代割り勘』がどうしても受け入れられなかったらしく、
総経理や社内の他の同僚にも割り勘が正しい対応なのか聞いていた。
お国柄の問題があるから、同僚が不安なのは仕方がない。
ガイドする相手の詳細を知った皆さんの反応は『当然割り勘』となり、
同僚はようやく納得したらしい。

初台湾旅行のご友人ご一行さまにとって、
また同僚にとっても良い二日間が過ごせたらいいなと思う。

☆国籍違いのステップファミリー☆

 ☆モラハラ出現☆の続きです+++

友達は結局この男性とは正式にお別れをして、
今はまた新たな出会いを探しているところ。
正直変に粘着されずに済んでよかったかもしれない。
友達はあたし以外の友人知人からも『絶対別れた方がいい』と言われ、
自分の違和感が正しかったことを再認識したようだった。

あたしは友達にモラハラ男との結婚が大変だということを
あたしの現状を踏まえて必死に熱弁した。
もしこの友達が仮にこのモラ男と結婚した場合、
たとえこのモラ男が結婚後劇的にいい人に変わったとしても、
たぶん結婚数か月で生活は破綻するとかなり厳しいことを言った。
それは、このモラ男には死別した前妻との子どもがいて、
友達にはそのことについて知り合った当初に話していたらしいけど、
この連れ子との関係構築が何よりも大変だということに気付いていなかった。

実はこのモラ男は日本に住む外国人で、仕事のため単身日本に来て働いている。
友達はモラ男の母国語を勉強しているため《言語交換》がきっかけで知り合った。
モラ男は日本で生活できるだけの日本語力を持っているけど、
子どもは日本語ができないため、今は母国でモラ男両親が面倒を見ているという。
もし友達と結婚したら、子どもを日本に呼び寄せて生活させるつもりだった。

あたしは義家族のせいで子どもに日本語で話すことを禁じられていたので、
中国語で子どもとはコミュニケーションをとっているけど、正直しんどい。
自分の子どもだから関係性が成立して何とか生活できているものの、
後妻となって面倒を見るのも大変なのに外国人…では相当な猛者でないとできない。
友達のモラ男母国語レベルが如何ほどなものか、あたしには分からないけど、
自分が外国語での子育てで疲弊していることを必死に伝えても
『大変ってのはわかった~』と軽い反応だったから、かなり心配はしていた。

モラ男が『遊び歩く時間があるならモラ男母国語の勉強しろ』的なことを
常に友達に言っていたらしく、友達はそこでも違和感を持ったという。
そのたびに友達は、自分は家政婦かシッター要員のために利用されてると感じた。
先に身の上話をしてくれたから…と友達はモラ男のことを少し評価していたけど、
本当に友達を大切にしてくれる男性であればもう少し違った対応をするはず。

日本人同士であってもステップファミリーは大変だと思う。
それを言葉も文化も異なる外国人の方と関係を構築するのは想像できない。
台湾で知り合った日本女性でこの境遇の方が数人いらっしゃるが、
ステップファミリーとして前妻とのお子さんたちともうまく関係を築かれている。
でも、皆さん中国語が堪能なことと子どもの相手に慣れていた背景があるからで、
中には配偶者の助けなくワンオペ状態で自分が生んだ子と一緒に育てたという方もいる。
もし自分だったら――あたしはたぶん完全に逃げ出していたと思う。

モラ男に利用される前に友達が別れを選択できてよかったと思う。
モラハラ夫になるような奴は基本的には結婚前に本性は隠すというので、
たぶん友達とお付き合いしたモラ男は『まだ』マシかもしれない。
結婚前に自分の本性をさらけ出し、友達に気づかせることができたんだから。
今は、台湾から友達の良縁を祈り続けるだけ。





☆モラハラ出現☆

友達の結婚前提にお付き合いしていた相手が強烈だった。
単純に言ってしまえば『モラハラ野郎』で、
結婚に向けて!と一方的に友達に対し自分の要求を押し付けて来たという。
内容を聞くと要求というより強要に限りなく近く、
あたしは思わず「いろいろ考え直した方がいいよ」と言ってしまった。
実は友達も相手のいろんな要求に対して違和感を感じたらしく、
相手を擁護するような言葉を口に出すことはなかった。

知り合って間もない頃から、まだ正式に婚約もしていないというのに、
友達の行動を制限するようなことをネチネチ言う人だったらしい。
誰かとどこかに出かけた、とか買い物に行ったことを告げると
何に幾らお金を使ったか一つずつ聞かれて『使いすぎ』と言われたと。
更に腹立つのは、そうやって余計にお金を使う時間があるなら
運動して痩せる努力するべきでしょ、なんて失礼な発言もあって、
また聞きの第三者さえもイライラさせられるような話だった。

確かに結婚後には子どもや将来のために節約は必須だし、
健康維持のために運動したほうがいいことも分かる。
とはいえ、言い方ってものがあるだろうが!とも思ってしまった。
太ってるんだから運動しろよ、なんてノンデリカシーな言い方するらしく、
今後ずっとこんなもの言いに耐えられる?と突っ込まずにいられなかった。

実は節約とダイエット以外にも、友達はもっと過酷な要求を叩きつけられていた。
端的に言えば『俺の家政婦になれ』って捉えらえるような要求で、
絶対にあり得ないだろ…とあたしは呆れるしかなかった。
将来何よりも友達を苦しめる原因になるとあたしは指摘したけど、
友達はその要求をそこまで深く捉えていなかったみたいで、
あたしがそこをピンポイントで追及しても、あまりピンと来ていなかった。

友達はあたしと話している間に「もう別れ一択だね」と言っていたけど、
最終的に相手とどのように折り合いを付けるかはわからない。
年齢的に結婚を焦ってしまう気持ちがあるのも十分に理解できるけど、
こんなアホの欲求を満たすために友達が犠牲になるのはおかしい。
世の中にはもっと素敵な方がたくさんいるんだから、
焦らず友達に相応しい素晴らしい方とのご縁を願うばかり。

☆僻地の車窓から☆

コロナ後は仕事で海外出張へ行かせていただく機会が多く、
最近の出張はある国の農村地域にある工場視察のアテンドだった。

あたしが台湾移住後に通った語学学校のクラスメイトのほとんどは
この国の出身者だった。
その何人かとはSNS上でまだ連絡が取れる状態で
多くはすでにこの国へ帰国しているのを知っていた。

お客さんのアテンド兼通訳として海外工場視察が出張目的。
慣れない環境の中でお客さんに四六時中気を遣わなきゃいけないから
正直とてつもなく疲れるんだけど、それも仕事。
この国はまだ交通機関が整備途上で首都圏であっても移動は大変。
それが辺鄙な農村地域ともなればさらに時間がかかる。
首都から飛行機で1時間半ほど飛び、そこからさらにクルマで2時間弱…

今回アテンドするお客さんはポジティブな優しい方だったので、
「この景色は日本じゃ見られないから、とっても貴重だよ!」
と辛い移動時間もにこやかに過ごしてくれていたことが唯一の救いだった。

事前に工場担当者からは、この地域は仕事がなく国内外への出稼ぎ者が多く、
安価で若い労働力が集めやすいためこの地に工場を建てたと聞いていた。
たまに民家や学校や政府機関などの建物がポツンと立っているだけで、
ひたすら田畑が広がるのどかな地域だった。

あたしはそのド田舎な景色を見ながら、
語学学校のクラスメイトたちのことを思い出した。

その中に一人、あたしのことを「お姉さん」と呼んで
ものすごく親しくしてくれていた男の子がいた。
彼はこの国の中でも特に貧しい地域の出身だと聞いたことがあり、
もしかしたらここ!?と頭をよぎった。

彼は高校を卒業してすぐにお金を稼ぐために台湾研修を決め、
あちこちから費用をかき集めて申し込みをしたという。
両親だけではお金の工面ができず、親戚や知人を頼ったそうだ。
資金がギリギリの中での渡航となったために
台湾での生活費を十分に用意することができなかった。
台湾の在留証を取得できるまではバイトもできないし、
仮にしていたら違法として強制送還されて保証金も帰ってこない。
そのために満足に食事できない状態でしばらく過ごしたという。
※住居については台湾側の保証人が用意しているため問題ない。

その当時の彼のクラスメイトたちや担任の先生の力添えで
バイトができるようになるまで何とか空腹をしのいだそうだ。
あたしが知り合った時にはすでに彼の生活は安定しており、
料理ができるかどうかという話を彼としていたとき、
彼は『ボクは今、調理のバイトをしているから得意だ』と話していた。
彼の苦労話は、彼をよく知る別の国出身のクラスメイトから聞いた。

クルマはひたすらだだっ広い農村を走り続け、たまに牛の大群が現れた。
車道脇をノソノソ歩いていることもあり、車窓から牛に触れるほどの距離。
あたしが思わず「牛サファリですね」というと、お客さんは笑っていた。
またしばらく車窓からぼんやりその景色を眺めながら彼を思い出し、
こういう地域で生まれ育ったんだなとしみじみしてしまった。

確か台湾研修のための申込費用は10万台湾ドル(約3100米ドル)だと聞いた。
この国の平均月収は200米ドルという背景から考えると
貧困地域に生まれ育った彼の家庭にとっては割と大金だといえる。
台湾での当面の生活費が用意できなかった…というのは大袈裟じゃない。
たまに見かける現地の人と彼の姿を重ね合わせた。

彼は今、この国の首都圏に住んでいるらしい。
台湾で語学学校に通った後に大学へ編入し、専門知識と語学力を身につけ、
多少の貯蓄もできたから貧しい地元へ戻る必要はなかったのだろう。
恋人との写真をSNSで多く載せている彼を見る限り、
台湾で知り合った頃と外見は変わらず純朴なままで安心している。

仕事の話に戻そう。
せっかく時間とお金をかけて異国の地へ出張へ出た以上、
あたしも何かを習得しなければもったいない。
ただ通訳しながら工場内部だけを見ても意味がない。
この地に工場を建てた背景や工員さんたちの生活水準などの情報も含め
あたしたちは今後の仕事に役立てなければならない。

海外出張なんて海外旅行と変わらない…と勘違いされることもあるけど、
そういう側面ばかりではない。
あたしはせっかくの機会を無駄にしないように、
とにかく気を張っていろんな情報を取るように心がけている。
自分のこれらの行動がいつか必ず活きると信じている。

☆海外で働く☆

台湾に移住したばかりの頃、Youtubeで偶然見つけた
大連のコールセンターで働く若者を題材にしたドキュメンタリー。
同じく外国に生きる日本人として興味を持って見てみた。

2010年頃に作成されたドキュメンタリー番組のようで、
就職難の若者が『一見』手厚い福利厚生に惹かれて大連へ渡り、
どのような生活を送っているか…を紹介する番組構成だった。

大連での仕事は日本語さえできたらOKだし、
マンションも会社が用意してくれるので自分で契約する必要はない。
身一つで海外へ渡り仕事ができるので好条件に思われるけど、
仕事にやりがいがあるかと問われると――NOだと語っていた。

あたしは自分も同様に海外で仕事する立場として、
ドキュメンタリーで紹介される人たちについて思うところがあった。

ある若い男性は仕事の隙間時間を利用して中国語を学び、
今後に生かしたいと大連滞在の機会を自分で有意義なものに変えていた。
一方で、同僚の中国人たちが日本語ペラペラであることや
日本語だけで生活できる環境に甘えてしまい、
ただ大連でダラダラ過ごすだけの残念な人も対比として紹介されていた。
番組的にはそういう意図ではないだろうけど、あたしの目にはそう見えた。

前者の若者は日本へ帰国しても中国に残っても、あるいは第三国へ渡っても、
しっかり人生切り開いていける素晴らしい人材だと思う。
後者の人たちは恐らくどこに身を置いても結局は中途半端なままで
自分で何も努力しないのに、社会が悪いとか言ってしまう類の人間だろう。
彼らのすべてを知るわけではないけど、失礼ながらそう感じ取った。

実はドキュメンタリーに出てきたのはこれだけの人ではない。
同じく中国国内で奮闘する日本人数名が紹介されていた。

その中の一人に、もともと日本で公務員だったが事情により辞職し、
転職活動に行き詰まって大連へ渡ったという背景を持つ方がいた。
正直大連のコールセンターなどの仕事は決して高給ではない。
地元大連の人たちの基本給より少し高い程度というレベル。
この元公務員の方も日系企業でひたすらPC入力作業を行うという仕事で、
現地採用扱いという背景からコールセンターほど待遇は良くない。
そのため、とにかく切り詰めて生活する様子をカメラの前で見せていた。

その方は職歴や経済的な理由から日本に帰って仕事を探すのは難しく、
中国国内で仕事を見つけて生活を続けるしかないと話していた。

目先の仕事に飛びついて大連へ渡ったものの、
その環境に流されて抜け出せないまま中国に居続ける――
日本に帰りたいけど貯金が十分に無いし、何より仕事もない。
中国にいました、日本語だけで仕事していたので中国語わかりません、
中国語わからないからどんな国かもわかりません……
こんな残念な人材を欲する企業が日本にあるだろうか?

番組内に登場した人は揃って『日本で仕事がない』と口にしていたが、
たぶん仕事がないのではなくて、希望する仕事に就けない、ということだろう。
実際選り好みさえしなければ、いろんな求人がある。
過去登録した複数の転職サイトから多くの求人情報が送られてくるし、
あたしの職歴に興味を持った企業からのスカウトやオファーも少なくない。
もちろん求人が多くても採用される保証はない。
何も考えず簡単に『仕事がない』と言えてしまうような人間を
まともな企業のトップは採用しないだろう。

後先考えずに海外の仕事に飛びつくリスクをわかっていなければ、
その後人生の立て直しが困難なのは容易に想像できるはずなのに。
それでもその道を選択せざるを得ないのは、なんだか残念に思う。

あたしは特別高い能力を持つわけではないし、
今後万一の時に日本で仕事探せるか…と考えた時、不安が無いわけじゃない。
運よく台湾で仕事に就けたことは、本当に感謝しかない。
だから必死に今の仕事で新しい経験を積もうと努力し続けている。
努力が必ず実を結ぶわけではないけど、努力しない人間には
何も残らないということをこのドキュメンタリーで改めて知った。

仕事がうまく行かない人、就職や転職に難航している人、
今一度自分の身の振り方を見つめなおして
冷静に自己分析してみるのがいいかもしれない。
って、それが一番難しいのだけど…… 

2025年1月8日水曜日

☆あたしは偏食☆

あたしはいわゆる偏食に部類される人間だと思う。
食物アレルギーはないので本当に好き嫌いのレベル、
子どもに『ママ好き嫌いばっかりでダメだね』と言われ、
ぐうの音も出ない…なんてことは日常茶飯事。

ただ、ニンニクが体質的に合わないらしく、
うっかり食べてしまうと最後、胃痛に悩まされる。
父親がニンニク食した後の臭いがとにかく苦手らしく、
自身もそれを嫌って一切食べなかった。
もちろん家庭の食事にもニンニクは使われなかった。
たぶんこの生活習慣が起因しているのかもしれない。

日本でも中華料理やその他外国の料理を食べた後は
だいたい胃腸の不調を感じて苦しむことが多かった。
ニンニクが原因だと当時は知らなくて、
何であたしだけこんな症状になるのか…と不思議だった。
――台湾移住後にようやく原因がニンニクだと知った。

日本食ではあまりニンニクは使われないけど、
海外では臭いなんて気にせずガンガン食す。
台湾でもニンニクは多くの料理に使われているから、
外食の際にはお行儀悪いけどニンニクを避けながら食べている。
『ニンニク無し』に対応してくれるお店もあるけど、
普段テイクアウトするようなお店はオリジン弁当的なシステムだから、
残念ながら個人の嗜好に合わせて調理はしてもらえない。

ニンニクは身体にいいのに…など旦那や義家族にブチブチ言われるが、
胃腸を痛めてまで食べるのが身体にいいのか!?と旦那に詰めたら
ようやく理解してくれるようになった。

でもあたし以外の人がたっぷりニンニクを食べるので、
家中はニンニクの臭いでとんでもないことになっている。
あたしでさえ時々この臭いに吐き気を催すことがあり、
部屋で一人オエオエとえずくことも少なくない。
ウチの父親がこの家に来たらたぶん同じ状況になるんだろうな…
まぁ、今後ウチの両親が義両親に顔を合わせることはないと思うけど。

☆愚痴の許容範囲☆

在台邦人さんたちがいろんな情報を共有してくれるので、
主に閲覧用としてXを利用している。
フォローしている人はほぼ在台邦人さんで、
リアルの友達とはインスタしかつながっていない。

基本放置で情報収集のためのXだけど、
その中のフォロワーさんの中になかなか…な方がいる。
初めの頃はポストに同情というか共感できたことが多かったものの、
最近のポストを見てると『ホントなのかな…?』と思うことが多い。

その方は台湾人配偶者のモラハラやDVに悩まされている日本人女性で、
ポストしている内容に現実とは到底思えないものが増えてきた。
確かにあたしの配偶者も多少モラハラ気質なところが垣間見えたから、
その方のポストに『わかるわ~』と思うことがあったけど、
最近では性的暴力に関するポストが多くなって、引いてしまっている。

どういうつもりかはご本人にしかわからないので何とも…とはいえ、
台湾人の平均営み回数について知ってる人は教えてください、とか
ちょっと度を越したポストも増えてきてビックリしてしまった。
日本人同士であっても、普通そんな話を友達や同僚とはしないよね…

その方のポストによると、毎日配偶者に性行為を強要されるらしい。
時間は関係なく、お子さんがテレビを見ているような時間であっても、
強引に別室へ連れ込こまれて後はされるがまま…だという。
あまりにも生々しいその内容にいたたまれなくなり、
コレって証拠残したらちゃんと法的措置取ってもらえるのでは?
とあたしは一度その方にリプしたことがあった。

日本では確か夫婦間であっても性行為強要は犯罪だと聞いたことがある。
台湾の法律には詳しくないけど、証拠残して弁護士に相談したら
何かしら解決できる方法が見つかると思ったからだった。
その方からはすぐにリプが返ってきたけど、弁護士費用がない、など
後ろ向きな内容が書かれていたので、それ以上何も言えなかった。

その後も不倫されたとか、不倫相手から無言電話攻撃に遭っていたとか
ネガティブな内容が定期的にポストされる。
もしこれらが事実なら、お子さんもいるんだし母子の幸せのために
何かしら手を打つべきではないのかな、と第三者的に思うんだけど、
本人はひたすら配偶者憎し!なポストをひたすら続けるだけ。
この方は、ただネガティブな感情をどこかに吐き出したいだけで、
本当に問題解決したいわけじゃないんだな…と思うようになった。
一時期いろんな人にリプやリポストされていた彼女のポストだけど、
今では誰も反応しなくなっているようだった。

卑猥で生々しい性的描写に愚痴や配偶者への暴言が重ねられていたり、
前述のようなありえない無礼なポストが散見するようになっている。
それらが本当に彼女が日常的に受けている行為かは定かじゃないから、
公共の場であまり露骨な表現は…と反応に困るようになってきた。

不倫発覚した時には親権も財産分与もすべて放棄して離婚し、
1人日本へ帰るように言われたなんてポストした後に、
自分は子どものために離婚したくない、台湾に残りたいと言っていた。
この話が出てきたころからあたしは彼女のポストの信憑性を疑うように。
台湾も一応は法治国家なんだから、もし彼女の話が全て事実だとしたなら
配偶者のそんなメチャクチャな要求が通るはずがない。

台湾国内では、台湾人と外国人配偶者との離婚裁判になった場合、
親権が外国人側に渡るのは難しいという話は聞いたことがある。
某卓球選手夫妻泥沼離婚の件を思い出してもらってもわかる通り、
共同親権としておきながらも結局は台湾側に親権があるに等しかった。
台湾では外国人配偶者が単独親権を取るのは相当難しいとはいえ、
彼女がポストしている内容がすべて事実であるなら、
子どもにも手を出すDV配偶者に親権が渡ることは考えにくい。
いくら少子化で一人でも多くの人口を確保したい台湾と言えど、
そんなろくでなしに親権与えるような判決は出さない…と思う。

本当に彼女がポスト通りのヒドイ仕打ちを受けているのなら、
お子さんのためにも一刻も早く対策を講じるべきなのに
実際はひたすら愚痴ポストだけで何もしていないのは
そこまで切羽詰まった状況じゃないってことなのかな。
だからひっそりとこの方のフォローは外させてもらった。
大人であるなら、愚痴を吐き出す頻度や内容を考えなければ…と
あたし自身を見直すいいきっかけになった事例ということで。

 

2025年1月7日火曜日

☆魔性の女風の人②☆

 ☆魔性の女風の人①☆の続きです+++

高3になると、あたしは話したこともない別のクラスの男の子に片思いしていた。
好きな芸人に外見や雰囲気が似ていた、というそれだけの理由だけで、
よく言えば乙女チック、悪く言えばバカな恋に燃えていた。
親友と後輩Dは変わらずラブラブな恋人関係が続いていた。

そして本題のA子は、C子と付き合っていたB先輩の浮気相手となっていた。
彼女には他の学校に彼氏ができたとかなんとか言っていた気がしたが、
後輩FからB先輩との関係を知らされて『忙しい人だなぁ』と呆れていた。
仲の良い後輩たちとC子には知らせない様に細心の注意を払い、
面倒なことしてくれるA子にはうんざりさせられていた。
学校では真面目に良い生徒として過ごし、部活では真面目に男漁り、
家に帰ってからは気になる男たちとマメに連絡を取り合っていたのだろう。
あたしたちは密かにA子のことを「魔性の女風の人」と嘲笑していた。

C子とあたしは志望大学が同じことからすっかり意気投合して、
高3の夏休みは親友以上に一緒に過ごしていた。
たまたまC子と一緒に食事することがあったとき、
C子からB先輩と別れたことを聞かされた。
B先輩から他に好きな人がいると別れを切り出され、別れを受け入れたと。
あたしはそのあと密かに後輩DやFに探りを入れたら、やっぱり原因はA子だった。

C子だけはその原因を知らなかった。
でもC子が知ったら部内の空気が壊れてしまうことを危惧したあたしたちは
絶対にC子に知らせるな!と躍起になって、
この事実をあたしたちが卒業するまで隠し通した。
C子が部長だったこの部活、A子はどんなつもりで毎日参加していたのか…

夏休みが明けるとあたしたちは部活を引退し、
あたしはとりあえず受験に向けて自分のことを優先するようになった。
3年はA子とクラスが違ったから、ようやく変なしがらみから解放された気がした。
あたしは運よく早々に推薦で第一希望の大学を合格することができたから、
たまに部室に顔を出して挨拶してから帰宅する日々を送っていた。
C子は残念ながら推薦枠を勝ち取ることができなかったため、
一般試験に向けて塾通いが始まり、卒業式まではしばらく疎遠となった。

卒業式に久しぶりにC子と話したが、彼女は残念ながら受験に失敗してしまい、
浪人して再度あたしと同じ学校を受け直すことに決めたと話してくれた。
最後までA子とB先輩のことはみんなで隠し通すことに成功はしたが、
そのころにはこの二人もすでに別れていたという…

卒業後しばらくして、親友と久しぶりに会う機会があった。
お互いの学校のことや後輩Dとのこと、あたしの恋愛トークなどなど話した後、
親友がおもむろにA子のことを話し始めた。

A子は市内の短大へ進学したことを、卒業前に本人から聞いていた。
まだ入学して数か月も経たないというのに、短大の友達の彼氏を奪い、
卒業後は結婚するなんて話までしているという。
親友とA子は同じ中学出身。
短大の同じクラスには親友の中学時代からの友達も通っていて、
連絡を取り合う中でA子のことを偶然聞いたという。
この略奪劇は短大のクラス内で話題になった…ということらしい。
相変わらず変わってないねーと大爆笑してこの話は切り上げた。

あたしは大学進学後も部活の後輩たちとマメに連絡を取り合い、
みんなで定期的に集まって顔を合わせていた。
そのときには必ず後輩FからはA子の話を聞かされていた。
A子は友達から奪った彼氏がいるというのに、後輩Fに手を出そうとしていたらしい。
後輩Fは武勇伝のように俺は断ってやったぜ!と誇らしげに語ってくれた。
あたしは思わず『結婚する予定の彼氏がいたはずなのに?!』と口を挟むと、
後輩Fは『たぶん俺が断ったからまだその男と続いてるんじゃない』と一言。
あんなに真面目そうなA子が必死に男性との関係を発掘していたことに
あたしも後輩もネタとして笑い飛ばしていた。

その後、A子がどうなったかは知らない。
後輩Fにしっかり断られてからは、彼女は消息不明となったらしい。
あれだけ積極的にいろんな男性へアプローチしていたんだから、
今は普通に結婚して家庭を築いているであろう。
女にも発情期があることを教えてくれた、貴重な存在です+++

ちなみに親友と後輩Dはあたしたちが高校卒業後に後輩Dの浮気でお別れ。
その後何度も別れて戻ってを繰り返したが、
親友が今の旦那さんと出会ってからあっという間に結婚を決めたために、
後輩Dは泣きながら親友をあきらめたという。
あたしのところにも協力要請が入ったけど丁重にお断りしたし、
親友からは『相手にしないで!』と申し出があったのでしたww

☆魔性の女風の人①☆

いまはむかし、な高校生の頃の話。
あたしが当時所属していた部活は、男女関係がとっても複雑だった。

高校入学後は同じクラスで席が前後、部活も同じだったことから
別の友達も含めて複数人でつるんでいた時期もあったA子。
その後自然とグループが分裂してあたしは別の親友と一緒に居るようになり、
A子とは距離ができて挨拶する程度の関係性に変わっていった。
A子は真面目で、別の意味で派手だったあたしとは合わなかったから…

高校生活に慣れ始めた頃、A子はみんなに部活のB先輩を好きだと話していた。
そのころ、A子はよく授業中にあたしに手紙を回してきて、
その中にはB先輩と話した内容とか、学校外でも接点があるなど書かれていた。
部内のポジション的にあたしはB先輩と関わることが多かったので、
手紙を通じてA子から牽制されていたのかもしれない。

でもその数か月後、B先輩は同じ部内であたしたちの同じ学年のC子と付き合い始めた。
そのころになるとあたしはA子と距離ができていたころだったし、
あたしを牽制する理由もないから手紙も来なくなっていた。
A子がB先輩を諦めたのかどうかも、あたしはすっかり興味がなくなっていた。

2年に進級するころには、あたしは他の先輩たちとも仲良くなり、
その影響で真面目に部活にも取り組むようになっていた。
後輩部員が増えるとまた色恋沙汰でゴタゴタした部内だったけど、
あたしだけは相変わらず浮いた話はなく、恋に恋する乙女状態だった。

夏休みに入る前に親友が一途に思い続けた彼と付き合い始めたと聞いて、
自分のことのように大喜びしたが、僅か2か月ほどで別れてしまうことに。
彼の通う学校が自宅から遠く、また土日もガッツリ部活がある人だったため
『時間がないから』と一方的に別れを告げられて終わってしまった。

そのころ、後輩男子Dがあたしの周りを頻繁にうろうろするようになった。
彼の目的はあたしではなく親友で、入部当初からあたしに対して
親友には彼氏がいるのかどうかなどなど、定期的に探りを入れてきた。
後輩Dは自分がモテることを理解していたからか、表向きに探りを入れることはなく、
あたしが一人で帰宅するときに後を追って話しかけてきた。
はじめはあまりDを信用してなかったあたしだが、本気で親友を好きだとを知り、
傷心中の親友には悪いけど、あたしはこの二人が恋人になることを密かに望んでいた。

そのうち部室内であたしが親友と一緒に居るとDが合流するようになり、
部活終了後は3人で一緒に帰路につくことが多くなった。
親友とDは実は家が近く、別方向のあたしとは校門で別れると
その後は二人きりの時間を過ごすことになる。
Dは女慣れしているモテ男だったから二人きりになればDのもので、
それが続くと二人の関係も自然と近づき、親友もDに好感を持つように。
そして!高2の夏休み明けに、ようやくDとあたしの願いが現実になり、
親友とDが正式に恋人関係になったことをこっそり打ち明けてくれた。

ある日、部活終わりにあたしと親友、Dの3人で話しながら帰り支度していると、
部室の隅でめそめそしている人がいた。――A子だった。
A子がなぜか後輩の男の子EとFに慰められている姿が見えたが、
あたしたちは気にせず3人で部室を後にした。

翌日部活が始まる前に後輩EとFから話しかけられて、Dと親友の関係を尋ねられた。
A子がDのことを好きとか当然知らなかったあたしは、
後輩たちに『Dは親友と恋人関係だよ~~』とうれしさ満点で報告してしまった。
その直後後輩たちからA子が後輩Dに思いを寄せていたことを聞いて、びっくり。
A子いつの間に!?と思ったが、まぁA子が誰を好きになるかは彼女の自由。

ついこの間まではあたしと親友とDの三人でつるんでいたはずが、
夏休み明からは親友とDの二人でいることが増えたことでA子が察したらしく、
昨日悲しみに打ちひしがれたA子は思わず後輩のEとFに泣きついた…ということだった。
なぜわざわざ部室で悲しいアピールするの?とイヤな気分になったが、
無視して親友やDと部室を後にした。

そうこうしているうちに、A子は後輩Eに心が移ったようで、
好き好き攻撃やアプローチがすごかった。
後輩Eは3年の先輩Kさんが好きなのを知っていたが、
好きになるのは自由だから…と放っておいた。
が、実はこの頃後輩EとA子は肉体関係を持っていたことを
後年になって後輩Fから聞かされた。
A子は付き合っているつもりだが、後輩Eにとっては都合のいい女だったと…
残念ながらその関係も長続きはしなかったらしい。

A子の続きは☆魔性の女風の人②☆で+++

 

☆公共の場でのイチャイチャが許される年齢は何歳まで?☆

ある日の朝、通勤のためのバスを待っている時、
ひたすら抱き合っているカップルが近くにいた。
少し離れていたし、あたしはAirpodsで音楽聞いていたから
このカップルの会話を聞き取ることはできなかった。

恋人関係なのか婚姻関係にあるかはわからない。
ただ、見たところ年齢はあたしより少し上かな…と。
40代後半くらいに見えたその男女だが、
朝からイチャイチャしていることには正直異様さを感じた。
長距離バス乗り場ならまだ事情を組むことができるけど、
路線バス乗り場で何してるの?とびっくりしてしまった。

高校生や大学生のカップルが同じ行動しているのなら
『若いっていいね~』なんて微笑ましく見ていられるけど、
さすがにある程度年齢を重ねた男女が仲の良さを
公共の場まで持ち出されても残念な人たちか…という感情しかない。
とはいえ、他人がそれを咎めることもできないので、
まぁ本人たちが満足ならそれでいいか…と視線をそらした。

台湾では多くの中年~高齢のカップルが
手をつないでデートを楽しむことは決して珍しくない。
それに対しては異様さや嫌悪感を感じることはなく、
いい関係で理想的だなぁ自分は無理だけど、と思っていた。
今朝のカップルは度を越していたこともあって、
どうしても『うわぁ…』という感情が先に出てしまった。

もしかしたら老けて見えるだけで、実は若かったのかな、とか
お互い初めてできたパートナーで盛り上がってしまったのかな、とか
なぜか自分を納得させようといろいろ考えてしまった。
彼らが何も悪いことしてないことは、あたしもわかっているし、
朝だったこともあって、なんだかよくわからない思考になってしまった。

どうしても自分が基準になってしまうこともあって、
この年齢にもなって公共の面前で…なんて咄嗟に感じたのだろう。
あたしは若い頃から人前でイチャイチャするのが苦手だったから、
それも相まってあのカップルには嫌悪感満載だったのかもしれない。

あたしにはイチャイチャに見えたあのハグだけど、
彼らにとってはイチャイチャには含まれないほど、
自宅ではもっとすごい濃厚なスキンシップを取っているってこともある。
何より、彼らがイチャつくことで誰かが迷惑しているわけじゃない。
幸せな朝のひと時を彼らは過ごしていたところを、
たまたまあたしがうっかり見てしまったというだけの話だった。

自分は視野が狭いなぁ…と思いながら、バスに揺られて会社に向かった。
でも、40代後半の男女のイチャイチャは出来ればあまり見たくない…
これがあたしの正直な気持ちだってことだけ、言わせてほしい。

 

☆異国での婚外恋愛☆

 20代の頃、外国人実習生を雇っている会社で1年ほど働いていた。
地域と業種柄、当時外国人実習生といえば全員中国の人たちで、
研修期間1年、実習期間2年の合計満3年の契約で派遣されていた。

近所にも中国人実習生を雇っている会社が何件かあったけど、
正直あまり良い話を聞くことはなかった。
ところが実際入社して実習生たちと一緒に働くとみんな真面目で、
所詮田舎のうわさ話なんだな~なんて軽く流していた。

あたしが勤務していた会社は全員女性の実習生を採用していたが、
会社によっては男性のみ、女性のみ、混合と基準はバラバラ。
それは業務内容によって各社採用基準を決めているんだろうけど、
軽作業中心だったあたしの勤務先は女性のみと定めていた。

中国に自社工場を持つ会社だった背景から、
自社工場に勤務する専務のお気に入りのオペレーターや、
関連企業に勤務する日本語ペラペラのスタッフをスカウトして
組合を通して実習生として呼び寄せる…ということもしていたらしい。
その子たちは素行が良いだけでなくて、仕事もできる人材だった。

一方、組合からの紹介で派遣されてきた子の中には、
ちょっと…と思う素行の良くない子が紛れ込んていたのは事実。
あたしが一緒に働きながらその人間性に疑問を感じた実習生は、
後に何かしら問題を起こしていた。

前述のとおり、地域的に中国人実習生を抱えている会社が多く、
近くに中国人男性を雇っている会社も数件存在したため、
実習生同士でカップルになる…ということも珍しくなかった。
海外在住時に日本人を見つけると母国語で話せることが嬉しくて
ついついその人に依存しそうになるなんてことはあるあるだけど、
まさに彼らもその状態だったんだと思う。

毎日よくわからない外国語で指示され激務をこなし、
プライベートのない窮屈な寮生活をしていては
他に楽しみを見つけたい気持ちはわからなくもない。
常識の範囲内でお付き合いしているなら問題にはならないが、
会社の寮に男を連れ込み男女の営みをしていたことが発覚した時には
おいおい…とさすがのあたしもそれには呆れてしまった。

これは本来素行不良として強制帰国になり得る事例だったけど、
当時の専務が会社の評判が下がることを恐れて、
厳重注意と実習生たちへの門限厳守によって彼女は滞在が許された。

あたしが勤務していた会社の実習生のほとんどは既婚女性で、
子どもと旦那を中国に残して単身で日本に出稼ぎに来ていた。
みんな若くして結婚していたし、3年間は家族に会えない。
男を連れ込んだ実習生は既婚者で、幼い子どもがいた。
20歳そこそこで見合い結婚しており、恋愛経験が乏しいことや
異国の地で開放的になってしまったなどいろんな背景から、
不倫に走ってしまったのかなと推測した。
既婚なら身体の関係を持つことに抵抗も低く、後を引かない。
特に男にとっては都合のいい性欲処理相手なんだろうな、と…

その後数人の実習生にそういう相手がいたことが発覚し、
それは揃いも揃って既婚者かつ25歳前後の若い子たちだった。
何人か独身で20歳になるかならないかの年齢の子も存在したけど、
その子たちが男性関係に巻き込まれた話は一切聞かなかった。

若い既婚の彼女たちは毎日一緒だった配偶者と離れて人肌が恋しく、
心の隙間を埋めて肉体的にも満たしてくれる存在に飢えていたのだろうか。

あたしがこの会社を離職した後、一人の実習生が脱走したと聞いた。
SNSで知り合った日本で働く同郷の男性に黙って会いに行き、
そのまま寮に戻ることはなかったらしい。
結局数か月後に見つかり、強制送還処分となったようだが、
既婚で子どもがいるにも関わらずこんな軽率な行動をとるのか…と
あたしは本当に驚くしかなかった。

良い関係を築けていた実習生同士は中国帰国後にも連絡を取り合っていた。
あたしは当時から中国語を勉強していたし、
年齢が近く実習生の子たちと仲良くしてもらっていたから、
そのネットワークの中に混ぜてもらい、近況報告をし合っていた。

中国人のみんなは脱走や強制送還については何も思わないみたいだった。
連れ込みが発覚した時、年齢の高い先輩社員さんたちが
「恥ずかしい話だよ」と当事者の実習生に嫌味を言っていたが、
彼女も他の実習生たちも「別に恥ずかしくないよ」とけろっとしていた。

当時のあたしは独身とは言えその子たちと年齢は近かったが、
恥ずかしくないという実習生たちに違和感を持たずにはいられなかった。
『婚外恋愛(=不倫)』の自覚はないのかとびっくりしてしまった。
あたしは一時の気の迷いのために犯罪歴を残すなんて恥さらしだと思うし、
旦那はともかく、子どもにどう向き合うのか…を考えてしまうと
どうしても彼女たちの浅はかな行動が理解できなかった。

数年後にはネットワークが自然消滅してしまったので、
今、日本で問題行動を起こした実習生たちがどうなっているのかわからない。
懇意にしていた真面目な実習生たちとは個々で連絡を取っているけど、
結局彼女たちも問題実習生たちとは自然と疎遠になっていたらしい…
中国で幸せに暮らしているだろう、と信じたい。