2025年1月13日月曜日

☆年賀状問題②☆

 ☆年賀状問題①☆からの続きです⇒⇒


あたしは世間でいうところの晩婚だったので、
本当は、結婚出産報告の年賀状に妬みの気持ちとかあったんじゃないの?
なんて聞かれそうだけど、そういう気持ちは微塵も湧かなかった。
それは当時のあたしが自身の結婚や出産に対してまるで執着がなく、
幸せなことに趣味や仕事に没頭できていたことが大きいのかもしれない。

でも、もしあたしが婚活に行き詰まっていたならどうだろう――
残念だけど素直にお祝いできず、幸せアピールなんていらない!と思うかもしれない。
でも一方では、年賀状を『幸せマウント』なんて感じてしまうような可哀そうな思考では、
いつまでも自分が苦しいだけだということもわかっているから、葛藤するかもしれない。
みんなの幸せを祝いたいけど、どうしても妬ましいからどうしよう……とね。

多かれ少なかれ、何かしら人生の行き詰まりを感じている人はいるもので、
手元を離れた年賀状に対して、相手の反応を期待することは辞めた方がいいかもしれない。
自分にとっては幸せいっぱいな人生の節目であっても、
そのころ他の人たちは大変で辛い時期を過ごしている場合もある。

たまたま見たネットニュースで、出産報告を兼ねた年賀状を独身の親友に送ったが、
その返しがスタンプだけで失礼!と憤慨し、そのまま言い争いになったというものを見た。
お正月用などの特別なスタンプではなく、日常使いのスタンプだったとか、
なかなか相手への要求が強い方だな……と読みながらちょっと引いてしまった。
もちろんご友人の連絡方法ももう少し気を遣った方がよかったのかなとは思うものの、
年賀状送り主が『失礼だ』と主張するほど、スタンプ返信が完全に悪いとも言い難い。

連絡しない選択肢もある中で、スタンプで年賀状を拝見したことを伝えている。
送り主は親友だからきっと良い反応をしてくれると期待していたのだろうが、
そこはもう少し譲歩して大人の対応をすべきだった。
親友だから思わず本音をぶつけてしまったのかもしれないが、
親友だからこそそのスタンプで感じ取ってあげることはできなかったのだろうか……
この年賀状送り主は一人で舞い上がって友人の良い反応を勝手に期待し、
友人の反応に納得できなかったと相手に不満をぶつけておきながら
「わたしに落ち度はない」と考えているようだけど、その態度に十分落ち度がある。

アンタ、わたしが出産したんだから祝いなさいよ!と無意識に要求していることに、
送り主が全く気づいていなくて、とにかく残念な人になってしまっていた。
あたしは一応出産経験があるから出産を祝ってほしい思いも理解はできるが、
これは身内だけが特別喜ばしい事であって、他人にとっては些細な祝い事でしかない。
産後ハイになって生まれた自分の子どもの写真を誰彼構わず大量に送って、
うちの子可愛いでしょ!!と感想を強要することと同じ行動だよね……

写真付き年賀状がいけないわけではない。
確かに受け取って辛い気持ちを持つ人も中にはいるだろうが、
それをわざわざSNSなどに吐き出すことはせず、心に留めておけばいい。
送った側が年賀状への返信を過剰に期待することもやめた方がいい。
互いに一歩譲り合っていればこんなアホみたいな問題は起こらないのに、
互いの立場を主張して譲らないからせっかくの友達関係がこんな簡単に破綻してしまう。

そもそも相手のことを察することができず自己主張を押し付けるのって、
本当の親友ではなかったのかもしれないなぁ。

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