中華圏では知名度の高い台湾の芸能人が
日本滞在中に病気悪化により逝去された報道がすごいことに…
もともと体調が良くない中での訪日だったとか
日本滞在中に体調が悪くなったとか
いろんな報道がされている中で浮上したとんでも説が
『日本の医療は(中/台より)遅れていたから』というもの。
中国や台湾で治療したら助かった命だったのに!という意見で
大盛り上がっているとか。
さすがだな…とその国民性を知る立場としては呆れてしまう。
日本では今冬インフルが猛威を振るっているってのは
在台のあたしでも知っていた事実。
だから、渡航前に旅行会社が注意喚起すべき当然のことなのに、
それを『日本の医療』に論点置き換えるのはどうなんだろう…
確かに台湾の都市部は異常なほど病院やクリニックが存在していて
病気にかかってもまず困ることはないのは事実。
子どもが幼い頃は、台北在住でよかった…と何度思ったことか。
中国の医療体制についてはそこまで素晴らしいとは思えないけど、
台湾については日本より整備されていると評価できると思う。
亡くなられた方の体調について、実際のところどうだったのかは
ご本人と同行したご家族の方しかわからない。
残念ながらご本人はもうその状況を語ることはできないし、
ご家族もとてもそんな状況ではないことは言わずもがな。
だからこそ外野の『責任転嫁』が異様に加熱してしまい、
その結果が日本の医療に対する批判とは…
それを言うなら、気候の差が大きい春節の時期に台湾から日本へ
渡航すべきではなかった、とあたしは思ってしまう。
今更たらればの話をしたところで故人は生き返ることはできない。
若くして逝去されたことは本当に悲しいことではあるけど
最期に家族で日本旅行を楽しめたこと、
家族が看取る中で息を引き取られたことが唯一の救いかもしれない。
芸能人という職業柄、波乱に満ちた人生を歩まれたと思うし、
訃報がきっかけでいろんな下世話な報道もあちこちから出ているけど、
残されたご家族のためにも穏やかに故人を偲んでほしい。
最後に。日本の医療水準は決して低くない。
これだけは声を大にして言いたいです。
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