同僚が『日本からくる友人を案内するけど…』と
あたしに日本人がどんなプランが喜ばれるかを尋ねてきた。
複数人で訪台するそのご友人一行を、同僚が一人で2日間案内するという。
どれくらいの関係性なのか聞いてみると、
日本人のあたしの感覚では『知り合い』程度の間柄。
しかも訪台する複数人のうちたった一人だけが同僚のご友人…
どんな経緯で同僚がガイドを受けることになったかは聞いていない。
もしかしたら同僚が『案内します』と言ったのかもしれないけど、
ご友人はちょっと図々しいのでは?!と思ってしまった。
ほぼ知らない人のガイドを無料でさせるのは、配慮がない。
いずれにしても同僚はすでにガイドを引き受けているので、
どこを案内して何を食べるか…などおおよそプランは立てたという。
そこで同僚が『食事代は自分が出すべきか』と言い出したので、
あたしは『出す必要ないよ、割り勘で十分』と必死で止めた。
ほぼ知らない人の食事代を同僚が一人で負担するなんてあり得ないし、
払われたその人たちが良識ある人達なら、たぶんいい気持ちはしない。
同僚には、ドリンク代とか金額負担の少ない部分に関しては
『ここは私がごちそうします』で対応してもいいけど、
食事代は『一人○○元お願いします』がベストだとアドバイスした。
何なら食事代の端数はガイドのチップとして受け取っていいとも言った。
同僚はあたしの意見にちょっとびっくりしていたけど、
ご友人の友達家族の面倒まで見てあげるんだから、何も問題ない。
台湾には日本とは違ったもてなし文化があって、
ゲストに金を払わせるのはみっともないという背景がある。
図々しい人間にとってはうれしいことこの上ないもてなし文化だろう。
でもノーマルな日本人のあたしからすれば、知らない人までもてなすの?と
自分のメンツのために身銭を切るのは変だと思ってしまう。
もしこのご友人ご一行が良識ある日本人であれば、
同僚一人に全員の食事代を全部支払わせるなんて絶対にしない。
同僚はあたしの『食事代割り勘』がどうしても受け入れられなかったらしく、
総経理や社内の他の同僚にも割り勘が正しい対応なのか聞いていた。
お国柄の問題があるから、同僚が不安なのは仕方がない。
ガイドする相手の詳細を知った皆さんの反応は『当然割り勘』となり、
同僚はようやく納得したらしい。
初台湾旅行のご友人ご一行さまにとって、
また同僚にとっても良い二日間が過ごせたらいいなと思う。
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