2025年1月13日月曜日

☆年賀状問題②☆

 ☆年賀状問題①☆からの続きです⇒⇒


あたしは世間でいうところの晩婚だったので、
本当は、結婚出産報告の年賀状に妬みの気持ちとかあったんじゃないの?
なんて聞かれそうだけど、そういう気持ちは微塵も湧かなかった。
それは当時のあたしが自身の結婚や出産に対してまるで執着がなく、
幸せなことに趣味や仕事に没頭できていたことが大きいのかもしれない。

でも、もしあたしが婚活に行き詰まっていたならどうだろう――
残念だけど素直にお祝いできず、幸せアピールなんていらない!と思うかもしれない。
でも一方では、年賀状を『幸せマウント』なんて感じてしまうような可哀そうな思考では、
いつまでも自分が苦しいだけだということもわかっているから、葛藤するかもしれない。
みんなの幸せを祝いたいけど、どうしても妬ましいからどうしよう……とね。

多かれ少なかれ、何かしら人生の行き詰まりを感じている人はいるもので、
手元を離れた年賀状に対して、相手の反応を期待することは辞めた方がいいかもしれない。
自分にとっては幸せいっぱいな人生の節目であっても、
そのころ他の人たちは大変で辛い時期を過ごしている場合もある。

たまたま見たネットニュースで、出産報告を兼ねた年賀状を独身の親友に送ったが、
その返しがスタンプだけで失礼!と憤慨し、そのまま言い争いになったというものを見た。
お正月用などの特別なスタンプではなく、日常使いのスタンプだったとか、
なかなか相手への要求が強い方だな……と読みながらちょっと引いてしまった。
もちろんご友人の連絡方法ももう少し気を遣った方がよかったのかなとは思うものの、
年賀状送り主が『失礼だ』と主張するほど、スタンプ返信が完全に悪いとも言い難い。

連絡しない選択肢もある中で、スタンプで年賀状を拝見したことを伝えている。
送り主は親友だからきっと良い反応をしてくれると期待していたのだろうが、
そこはもう少し譲歩して大人の対応をすべきだった。
親友だから思わず本音をぶつけてしまったのかもしれないが、
親友だからこそそのスタンプで感じ取ってあげることはできなかったのだろうか……
この年賀状送り主は一人で舞い上がって友人の良い反応を勝手に期待し、
友人の反応に納得できなかったと相手に不満をぶつけておきながら
「わたしに落ち度はない」と考えているようだけど、その態度に十分落ち度がある。

アンタ、わたしが出産したんだから祝いなさいよ!と無意識に要求していることに、
送り主が全く気づいていなくて、とにかく残念な人になってしまっていた。
あたしは一応出産経験があるから出産を祝ってほしい思いも理解はできるが、
これは身内だけが特別喜ばしい事であって、他人にとっては些細な祝い事でしかない。
産後ハイになって生まれた自分の子どもの写真を誰彼構わず大量に送って、
うちの子可愛いでしょ!!と感想を強要することと同じ行動だよね……

写真付き年賀状がいけないわけではない。
確かに受け取って辛い気持ちを持つ人も中にはいるだろうが、
それをわざわざSNSなどに吐き出すことはせず、心に留めておけばいい。
送った側が年賀状への返信を過剰に期待することもやめた方がいい。
互いに一歩譲り合っていればこんなアホみたいな問題は起こらないのに、
互いの立場を主張して譲らないからせっかくの友達関係がこんな簡単に破綻してしまう。

そもそも相手のことを察することができず自己主張を押し付けるのって、
本当の親友ではなかったのかもしれないなぁ。

☆年賀状問題①☆

毎年年末年始に見かける、年賀状に関する記事。
年賀状の歴史自体はそれほど長いわけではないらしい。
郵便制度が開始された当時はそれほど多くなかった新年の挨拶文書は、
ハガキが誕生すると簡潔に安価で年末年始のあいさつが書き送れることで急速に広まり、
現代のような年末年始の行事の一つとして年賀状が定着したという。
☆これはWikipediaから得た情報ですw

さて、ここ数年問題になっている写真付き年賀状。
簡単に操作できるデジタル機器が増えて安価にセルフプリントできる昨今、
多くの人が気軽に採用するようになった新しい風習の一つだと思うけど、
20年くらいまでは写真屋さんなどの店頭注文が当たり前で、値段もそれなりだった。
もちろん今でもそのサービスは存在して変わらず決して安価とは言えないが、
セルフプリントとの仕上がりの違いは一目瞭然、本当に写真と変わらない。
そうしてお金を掛けて用意した特別な年賀状だからこそ、
受け取り側からの反応が良くなかった時には
思わず愚痴りたくなる気持ちも分からなくはない。

例えば子どもの写真付き年賀状。
親戚などの血縁関係や普段連絡を取り合わない人への出産報告や成長報告として、
あいさつも兼ねて一番手っ取り早く済ませられるから、採用する人も多い。
ところが、受け取った方の中にはどうしても良い印象が持てない人が居るという。
確かに婚活中の方や、ましてや不妊治療中の方には敏感な内容かもしれないが、
送る方にしてみれば新年のあいさつであり、マウント目的なんて人は少ない。
子どもの写真付きと並行して賛否を呼ぶものがウエディングフォト付き年賀状も挙がる。
新年のおめでたい雰囲気に併せての慶び事報告は決して無礼だとは思わないけど、
それを『幸せマウント』と受け取られてしまうのは、非常に残念なこと。

結婚と出産って、誰の人生にとっても大きな人生の節目になるわけだから、
年賀状で報告するのは格段珍しいことじゃないと思うんだけど、
世の中いろんな人が居てそれぞれにいろんな事情を抱えていて、
みんなに祝ってほしい!というのはとても難しいことではある。
ただ年賀状を準備する際に、わざわざAさんは婚活中で、Bさんは妊活中、
Cさんは既婚で子どもも居るから……など分けることなんて到底できない。
もし相手によって年賀状の内容を変えていたことが知られてしまった時、
それはそれでまた面倒な問題が勃発するにきまっている。
いつから年賀状送付の条件って、こんなにハードになったのだろう。

以前、職場や仕事関係者への写真付き年賀状は控えたほうが好ましいと、
年賀状デザインの本だかに記載されているのを見かけた。
しかし、自分が受け取った職場の方からの年賀状には写真付きが多かったことに驚いた。
零細企業で全員が顔なじみな会社だから気にする必要はないのかなと思っていたし、
むしろこの年賀状のおかげで、それまで関係が薄かった同僚との会話につながった。

会社の暗黙ルールで就職後からは毎年年賀状を用意していたが、それはほぼ会社用。
自分の年齢が上がるにつれて学生時代の友達が結婚や出産をしたことで
あけおめ連絡はメールやLINEから年賀状へ変わっていった。
せっかく送ってくれるから…と、あたしも既婚の友達には年賀状を用意するようになった。
結婚報告を兼ねた年賀状から出産報告を兼ねた内容やペットの写真入り年賀状へ、
やがて子どもやペットの成長報告へと変わっていった。
どれも微笑ましく新年から良い気分になれる素敵な年賀状で、届くのが楽しみだった。

☆年賀状問題②☆へ続きます⇒⇒

2025年1月9日木曜日

☆ゆとり性教育☆

台湾の語学学校に通っていた時のこと、
クラスメイトのある日本人女子から相談を持ち掛けられた。
授業終わりに二人で学校近くのカフェに立ち寄り、
当時彼女が初めてできた台湾人彼氏との話を聞く機会があった。

その子は当時27歳。
本人曰く日本にいるときには男性と付き合ったことはなく、
ワーホリで台湾に来てから知り合った台湾男性にすっかり惚れ込み、
初めての彼氏だとはじめは浮かれながら話してくれた。
そして彼女が相談事を赤裸々にはなしてくれたのだけど、
その内容にあたしはただただ呆気に取られてしまった。

彼氏ができてから毎日キスしてるんですけど、
いわゆるディープキスっていうんですかね?だから
妊娠したらどうしようって最近不安で…と真顔で言われた。

あたしも彼女の想定外の相談内容に驚いてしまい、
イヤイヤ、やること最後までしなきゃ子どもはできないから!
と思わず品のないおっさんみたいなコメントをしてしまった。
彼女は『ディープキス=性交渉』と本気で思っていたらしい…
ゆとり世代の性教育の弊害?と一瞬頭をよぎったけど、
そんなわけない!と心の中で自分突っ込みを入れてしまった。

高校や大学時代は、友達とお茶したり飲みに行ったりすると
恋人との赤裸々な話をすることが多かった。
当然その中でとんでもなくエグい性的な話も登場することがあって、
そんなかわいらしい相談とはかけ離れた世界で生きてきたあたし。
彼女は育ちが良すぎて、そういう話とは無縁だったのだろうか。

外国のカフェで真昼間から男女関係のことを事細かに説明したあたし。
もし日本人が近くに居て聞かれていたらと思うと恐ろしいけど、
真剣な彼女の様子を目の前に、そんなこと構っていられなかった。
ホント私何もわからなくて、不安で…と言う彼女のために、
なぜか変な性教育トークを繰りひろげることになってしまった。

昼間からシラフでするような話じゃないけど、
相手はひたすら真剣にいろんな生々しい質問をしてくれるから、
あたしもとにかく真面目に性交渉の話をする羽目に。
痛くないんですか?とまっすぐあたしの目を見てシリアスに聞かれると、
痛いのは最初だけで、すぐ慣れて気持ち良くなるよ、とか
女子高生や女子大生がするような話をしばらく続けることになった。

そろそろ相手があなたに体の関係を求めてくる頃だから、
その行為をしてから3か月くらい生理が来なかったときは
本気で妊娠の心配をした方がいいよ、と話を締めくくった。

20代後半の女性からこんな相談を持ち掛けられると思わず、
あたしもちょっとうろたえてしまった。
その後あたしは自分が妊娠して悪阻がひどくて学校をやめてしまったし、
とても人の心配できる状態じゃなかったから
彼女とはしばらく連絡を取れなかったけど、数年後に彼女から結婚報告があった。

『キスで妊娠』なんて破壊力ある相談をしてくれた彼女も
今は初めての彼氏と無事に結婚して二人の子持ちママ。
結婚後は日本に住んでいるようで連絡はほとんどとっていないけど
SNSを見る限り幸せに過ごせているようで、安心している。

☆おもてなしの違い☆

同僚が『日本からくる友人を案内するけど…』と
あたしに日本人がどんなプランが喜ばれるかを尋ねてきた。

複数人で訪台するそのご友人一行を、同僚が一人で2日間案内するという。
どれくらいの関係性なのか聞いてみると、
日本人のあたしの感覚では『知り合い』程度の間柄。
しかも訪台する複数人のうちたった一人だけが同僚のご友人…

どんな経緯で同僚がガイドを受けることになったかは聞いていない。
もしかしたら同僚が『案内します』と言ったのかもしれないけど、
ご友人はちょっと図々しいのでは?!と思ってしまった。
ほぼ知らない人のガイドを無料でさせるのは、配慮がない。

いずれにしても同僚はすでにガイドを引き受けているので、
どこを案内して何を食べるか…などおおよそプランは立てたという。
そこで同僚が『食事代は自分が出すべきか』と言い出したので、
あたしは『出す必要ないよ、割り勘で十分』と必死で止めた。
ほぼ知らない人の食事代を同僚が一人で負担するなんてあり得ないし、
払われたその人たちが良識ある人達なら、たぶんいい気持ちはしない。

同僚には、ドリンク代とか金額負担の少ない部分に関しては
『ここは私がごちそうします』で対応してもいいけど、
食事代は『一人○○元お願いします』がベストだとアドバイスした。
何なら食事代の端数はガイドのチップとして受け取っていいとも言った。

同僚はあたしの意見にちょっとびっくりしていたけど、
ご友人の友達家族の面倒まで見てあげるんだから、何も問題ない。

台湾には日本とは違ったもてなし文化があって、
ゲストに金を払わせるのはみっともないという背景がある。
図々しい人間にとってはうれしいことこの上ないもてなし文化だろう。
でもノーマルな日本人のあたしからすれば、知らない人までもてなすの?と
自分のメンツのために身銭を切るのは変だと思ってしまう。
もしこのご友人ご一行が良識ある日本人であれば、
同僚一人に全員の食事代を全部支払わせるなんて絶対にしない。

同僚はあたしの『食事代割り勘』がどうしても受け入れられなかったらしく、
総経理や社内の他の同僚にも割り勘が正しい対応なのか聞いていた。
お国柄の問題があるから、同僚が不安なのは仕方がない。
ガイドする相手の詳細を知った皆さんの反応は『当然割り勘』となり、
同僚はようやく納得したらしい。

初台湾旅行のご友人ご一行さまにとって、
また同僚にとっても良い二日間が過ごせたらいいなと思う。

☆国籍違いのステップファミリー☆

 ☆モラハラ出現☆の続きです+++

友達は結局この男性とは正式にお別れをして、
今はまた新たな出会いを探しているところ。
正直変に粘着されずに済んでよかったかもしれない。
友達はあたし以外の友人知人からも『絶対別れた方がいい』と言われ、
自分の違和感が正しかったことを再認識したようだった。

あたしは友達にモラハラ男との結婚が大変だということを
あたしの現状を踏まえて必死に熱弁した。
もしこの友達が仮にこのモラ男と結婚した場合、
たとえこのモラ男が結婚後劇的にいい人に変わったとしても、
たぶん結婚数か月で生活は破綻するとかなり厳しいことを言った。
それは、このモラ男には死別した前妻との子どもがいて、
友達にはそのことについて知り合った当初に話していたらしいけど、
この連れ子との関係構築が何よりも大変だということに気付いていなかった。

実はこのモラ男は日本に住む外国人で、仕事のため単身日本に来て働いている。
友達はモラ男の母国語を勉強しているため《言語交換》がきっかけで知り合った。
モラ男は日本で生活できるだけの日本語力を持っているけど、
子どもは日本語ができないため、今は母国でモラ男両親が面倒を見ているという。
もし友達と結婚したら、子どもを日本に呼び寄せて生活させるつもりだった。

あたしは義家族のせいで子どもに日本語で話すことを禁じられていたので、
中国語で子どもとはコミュニケーションをとっているけど、正直しんどい。
自分の子どもだから関係性が成立して何とか生活できているものの、
後妻となって面倒を見るのも大変なのに外国人…では相当な猛者でないとできない。
友達のモラ男母国語レベルが如何ほどなものか、あたしには分からないけど、
自分が外国語での子育てで疲弊していることを必死に伝えても
『大変ってのはわかった~』と軽い反応だったから、かなり心配はしていた。

モラ男が『遊び歩く時間があるならモラ男母国語の勉強しろ』的なことを
常に友達に言っていたらしく、友達はそこでも違和感を持ったという。
そのたびに友達は、自分は家政婦かシッター要員のために利用されてると感じた。
先に身の上話をしてくれたから…と友達はモラ男のことを少し評価していたけど、
本当に友達を大切にしてくれる男性であればもう少し違った対応をするはず。

日本人同士であってもステップファミリーは大変だと思う。
それを言葉も文化も異なる外国人の方と関係を構築するのは想像できない。
台湾で知り合った日本女性でこの境遇の方が数人いらっしゃるが、
ステップファミリーとして前妻とのお子さんたちともうまく関係を築かれている。
でも、皆さん中国語が堪能なことと子どもの相手に慣れていた背景があるからで、
中には配偶者の助けなくワンオペ状態で自分が生んだ子と一緒に育てたという方もいる。
もし自分だったら――あたしはたぶん完全に逃げ出していたと思う。

モラ男に利用される前に友達が別れを選択できてよかったと思う。
モラハラ夫になるような奴は基本的には結婚前に本性は隠すというので、
たぶん友達とお付き合いしたモラ男は『まだ』マシかもしれない。
結婚前に自分の本性をさらけ出し、友達に気づかせることができたんだから。
今は、台湾から友達の良縁を祈り続けるだけ。





☆モラハラ出現☆

友達の結婚前提にお付き合いしていた相手が強烈だった。
単純に言ってしまえば『モラハラ野郎』で、
結婚に向けて!と一方的に友達に対し自分の要求を押し付けて来たという。
内容を聞くと要求というより強要に限りなく近く、
あたしは思わず「いろいろ考え直した方がいいよ」と言ってしまった。
実は友達も相手のいろんな要求に対して違和感を感じたらしく、
相手を擁護するような言葉を口に出すことはなかった。

知り合って間もない頃から、まだ正式に婚約もしていないというのに、
友達の行動を制限するようなことをネチネチ言う人だったらしい。
誰かとどこかに出かけた、とか買い物に行ったことを告げると
何に幾らお金を使ったか一つずつ聞かれて『使いすぎ』と言われたと。
更に腹立つのは、そうやって余計にお金を使う時間があるなら
運動して痩せる努力するべきでしょ、なんて失礼な発言もあって、
また聞きの第三者さえもイライラさせられるような話だった。

確かに結婚後には子どもや将来のために節約は必須だし、
健康維持のために運動したほうがいいことも分かる。
とはいえ、言い方ってものがあるだろうが!とも思ってしまった。
太ってるんだから運動しろよ、なんてノンデリカシーな言い方するらしく、
今後ずっとこんなもの言いに耐えられる?と突っ込まずにいられなかった。

実は節約とダイエット以外にも、友達はもっと過酷な要求を叩きつけられていた。
端的に言えば『俺の家政婦になれ』って捉えらえるような要求で、
絶対にあり得ないだろ…とあたしは呆れるしかなかった。
将来何よりも友達を苦しめる原因になるとあたしは指摘したけど、
友達はその要求をそこまで深く捉えていなかったみたいで、
あたしがそこをピンポイントで追及しても、あまりピンと来ていなかった。

友達はあたしと話している間に「もう別れ一択だね」と言っていたけど、
最終的に相手とどのように折り合いを付けるかはわからない。
年齢的に結婚を焦ってしまう気持ちがあるのも十分に理解できるけど、
こんなアホの欲求を満たすために友達が犠牲になるのはおかしい。
世の中にはもっと素敵な方がたくさんいるんだから、
焦らず友達に相応しい素晴らしい方とのご縁を願うばかり。

☆僻地の車窓から☆

コロナ後は仕事で海外出張へ行かせていただく機会が多く、
最近の出張はある国の農村地域にある工場視察のアテンドだった。

あたしが台湾移住後に通った語学学校のクラスメイトのほとんどは
この国の出身者だった。
その何人かとはSNS上でまだ連絡が取れる状態で
多くはすでにこの国へ帰国しているのを知っていた。

お客さんのアテンド兼通訳として海外工場視察が出張目的。
慣れない環境の中でお客さんに四六時中気を遣わなきゃいけないから
正直とてつもなく疲れるんだけど、それも仕事。
この国はまだ交通機関が整備途上で首都圏であっても移動は大変。
それが辺鄙な農村地域ともなればさらに時間がかかる。
首都から飛行機で1時間半ほど飛び、そこからさらにクルマで2時間弱…

今回アテンドするお客さんはポジティブな優しい方だったので、
「この景色は日本じゃ見られないから、とっても貴重だよ!」
と辛い移動時間もにこやかに過ごしてくれていたことが唯一の救いだった。

事前に工場担当者からは、この地域は仕事がなく国内外への出稼ぎ者が多く、
安価で若い労働力が集めやすいためこの地に工場を建てたと聞いていた。
たまに民家や学校や政府機関などの建物がポツンと立っているだけで、
ひたすら田畑が広がるのどかな地域だった。

あたしはそのド田舎な景色を見ながら、
語学学校のクラスメイトたちのことを思い出した。

その中に一人、あたしのことを「お姉さん」と呼んで
ものすごく親しくしてくれていた男の子がいた。
彼はこの国の中でも特に貧しい地域の出身だと聞いたことがあり、
もしかしたらここ!?と頭をよぎった。

彼は高校を卒業してすぐにお金を稼ぐために台湾研修を決め、
あちこちから費用をかき集めて申し込みをしたという。
両親だけではお金の工面ができず、親戚や知人を頼ったそうだ。
資金がギリギリの中での渡航となったために
台湾での生活費を十分に用意することができなかった。
台湾の在留証を取得できるまではバイトもできないし、
仮にしていたら違法として強制送還されて保証金も帰ってこない。
そのために満足に食事できない状態でしばらく過ごしたという。
※住居については台湾側の保証人が用意しているため問題ない。

その当時の彼のクラスメイトたちや担任の先生の力添えで
バイトができるようになるまで何とか空腹をしのいだそうだ。
あたしが知り合った時にはすでに彼の生活は安定しており、
料理ができるかどうかという話を彼としていたとき、
彼は『ボクは今、調理のバイトをしているから得意だ』と話していた。
彼の苦労話は、彼をよく知る別の国出身のクラスメイトから聞いた。

クルマはひたすらだだっ広い農村を走り続け、たまに牛の大群が現れた。
車道脇をノソノソ歩いていることもあり、車窓から牛に触れるほどの距離。
あたしが思わず「牛サファリですね」というと、お客さんは笑っていた。
またしばらく車窓からぼんやりその景色を眺めながら彼を思い出し、
こういう地域で生まれ育ったんだなとしみじみしてしまった。

確か台湾研修のための申込費用は10万台湾ドル(約3100米ドル)だと聞いた。
この国の平均月収は200米ドルという背景から考えると
貧困地域に生まれ育った彼の家庭にとっては割と大金だといえる。
台湾での当面の生活費が用意できなかった…というのは大袈裟じゃない。
たまに見かける現地の人と彼の姿を重ね合わせた。

彼は今、この国の首都圏に住んでいるらしい。
台湾で語学学校に通った後に大学へ編入し、専門知識と語学力を身につけ、
多少の貯蓄もできたから貧しい地元へ戻る必要はなかったのだろう。
恋人との写真をSNSで多く載せている彼を見る限り、
台湾で知り合った頃と外見は変わらず純朴なままで安心している。

仕事の話に戻そう。
せっかく時間とお金をかけて異国の地へ出張へ出た以上、
あたしも何かを習得しなければもったいない。
ただ通訳しながら工場内部だけを見ても意味がない。
この地に工場を建てた背景や工員さんたちの生活水準などの情報も含め
あたしたちは今後の仕事に役立てなければならない。

海外出張なんて海外旅行と変わらない…と勘違いされることもあるけど、
そういう側面ばかりではない。
あたしはせっかくの機会を無駄にしないように、
とにかく気を張っていろんな情報を取るように心がけている。
自分のこれらの行動がいつか必ず活きると信じている。

☆海外で働く☆

台湾に移住したばかりの頃、Youtubeで偶然見つけた
大連のコールセンターで働く若者を題材にしたドキュメンタリー。
同じく外国に生きる日本人として興味を持って見てみた。

2010年頃に作成されたドキュメンタリー番組のようで、
就職難の若者が『一見』手厚い福利厚生に惹かれて大連へ渡り、
どのような生活を送っているか…を紹介する番組構成だった。

大連での仕事は日本語さえできたらOKだし、
マンションも会社が用意してくれるので自分で契約する必要はない。
身一つで海外へ渡り仕事ができるので好条件に思われるけど、
仕事にやりがいがあるかと問われると――NOだと語っていた。

あたしは自分も同様に海外で仕事する立場として、
ドキュメンタリーで紹介される人たちについて思うところがあった。

ある若い男性は仕事の隙間時間を利用して中国語を学び、
今後に生かしたいと大連滞在の機会を自分で有意義なものに変えていた。
一方で、同僚の中国人たちが日本語ペラペラであることや
日本語だけで生活できる環境に甘えてしまい、
ただ大連でダラダラ過ごすだけの残念な人も対比として紹介されていた。
番組的にはそういう意図ではないだろうけど、あたしの目にはそう見えた。

前者の若者は日本へ帰国しても中国に残っても、あるいは第三国へ渡っても、
しっかり人生切り開いていける素晴らしい人材だと思う。
後者の人たちは恐らくどこに身を置いても結局は中途半端なままで
自分で何も努力しないのに、社会が悪いとか言ってしまう類の人間だろう。
彼らのすべてを知るわけではないけど、失礼ながらそう感じ取った。

実はドキュメンタリーに出てきたのはこれだけの人ではない。
同じく中国国内で奮闘する日本人数名が紹介されていた。

その中の一人に、もともと日本で公務員だったが事情により辞職し、
転職活動に行き詰まって大連へ渡ったという背景を持つ方がいた。
正直大連のコールセンターなどの仕事は決して高給ではない。
地元大連の人たちの基本給より少し高い程度というレベル。
この元公務員の方も日系企業でひたすらPC入力作業を行うという仕事で、
現地採用扱いという背景からコールセンターほど待遇は良くない。
そのため、とにかく切り詰めて生活する様子をカメラの前で見せていた。

その方は職歴や経済的な理由から日本に帰って仕事を探すのは難しく、
中国国内で仕事を見つけて生活を続けるしかないと話していた。

目先の仕事に飛びついて大連へ渡ったものの、
その環境に流されて抜け出せないまま中国に居続ける――
日本に帰りたいけど貯金が十分に無いし、何より仕事もない。
中国にいました、日本語だけで仕事していたので中国語わかりません、
中国語わからないからどんな国かもわかりません……
こんな残念な人材を欲する企業が日本にあるだろうか?

番組内に登場した人は揃って『日本で仕事がない』と口にしていたが、
たぶん仕事がないのではなくて、希望する仕事に就けない、ということだろう。
実際選り好みさえしなければ、いろんな求人がある。
過去登録した複数の転職サイトから多くの求人情報が送られてくるし、
あたしの職歴に興味を持った企業からのスカウトやオファーも少なくない。
もちろん求人が多くても採用される保証はない。
何も考えず簡単に『仕事がない』と言えてしまうような人間を
まともな企業のトップは採用しないだろう。

後先考えずに海外の仕事に飛びつくリスクをわかっていなければ、
その後人生の立て直しが困難なのは容易に想像できるはずなのに。
それでもその道を選択せざるを得ないのは、なんだか残念に思う。

あたしは特別高い能力を持つわけではないし、
今後万一の時に日本で仕事探せるか…と考えた時、不安が無いわけじゃない。
運よく台湾で仕事に就けたことは、本当に感謝しかない。
だから必死に今の仕事で新しい経験を積もうと努力し続けている。
努力が必ず実を結ぶわけではないけど、努力しない人間には
何も残らないということをこのドキュメンタリーで改めて知った。

仕事がうまく行かない人、就職や転職に難航している人、
今一度自分の身の振り方を見つめなおして
冷静に自己分析してみるのがいいかもしれない。
って、それが一番難しいのだけど…… 

2025年1月8日水曜日

☆あたしは偏食☆

あたしはいわゆる偏食に部類される人間だと思う。
食物アレルギーはないので本当に好き嫌いのレベル、
子どもに『ママ好き嫌いばっかりでダメだね』と言われ、
ぐうの音も出ない…なんてことは日常茶飯事。

ただ、ニンニクが体質的に合わないらしく、
うっかり食べてしまうと最後、胃痛に悩まされる。
父親がニンニク食した後の臭いがとにかく苦手らしく、
自身もそれを嫌って一切食べなかった。
もちろん家庭の食事にもニンニクは使われなかった。
たぶんこの生活習慣が起因しているのかもしれない。

日本でも中華料理やその他外国の料理を食べた後は
だいたい胃腸の不調を感じて苦しむことが多かった。
ニンニクが原因だと当時は知らなくて、
何であたしだけこんな症状になるのか…と不思議だった。
――台湾移住後にようやく原因がニンニクだと知った。

日本食ではあまりニンニクは使われないけど、
海外では臭いなんて気にせずガンガン食す。
台湾でもニンニクは多くの料理に使われているから、
外食の際にはお行儀悪いけどニンニクを避けながら食べている。
『ニンニク無し』に対応してくれるお店もあるけど、
普段テイクアウトするようなお店はオリジン弁当的なシステムだから、
残念ながら個人の嗜好に合わせて調理はしてもらえない。

ニンニクは身体にいいのに…など旦那や義家族にブチブチ言われるが、
胃腸を痛めてまで食べるのが身体にいいのか!?と旦那に詰めたら
ようやく理解してくれるようになった。

でもあたし以外の人がたっぷりニンニクを食べるので、
家中はニンニクの臭いでとんでもないことになっている。
あたしでさえ時々この臭いに吐き気を催すことがあり、
部屋で一人オエオエとえずくことも少なくない。
ウチの父親がこの家に来たらたぶん同じ状況になるんだろうな…
まぁ、今後ウチの両親が義両親に顔を合わせることはないと思うけど。

☆愚痴の許容範囲☆

在台邦人さんたちがいろんな情報を共有してくれるので、
主に閲覧用としてXを利用している。
フォローしている人はほぼ在台邦人さんで、
リアルの友達とはインスタしかつながっていない。

基本放置で情報収集のためのXだけど、
その中のフォロワーさんの中になかなか…な方がいる。
初めの頃はポストに同情というか共感できたことが多かったものの、
最近のポストを見てると『ホントなのかな…?』と思うことが多い。

その方は台湾人配偶者のモラハラやDVに悩まされている日本人女性で、
ポストしている内容に現実とは到底思えないものが増えてきた。
確かにあたしの配偶者も多少モラハラ気質なところが垣間見えたから、
その方のポストに『わかるわ~』と思うことがあったけど、
最近では性的暴力に関するポストが多くなって、引いてしまっている。

どういうつもりかはご本人にしかわからないので何とも…とはいえ、
台湾人の平均営み回数について知ってる人は教えてください、とか
ちょっと度を越したポストも増えてきてビックリしてしまった。
日本人同士であっても、普通そんな話を友達や同僚とはしないよね…

その方のポストによると、毎日配偶者に性行為を強要されるらしい。
時間は関係なく、お子さんがテレビを見ているような時間であっても、
強引に別室へ連れ込こまれて後はされるがまま…だという。
あまりにも生々しいその内容にいたたまれなくなり、
コレって証拠残したらちゃんと法的措置取ってもらえるのでは?
とあたしは一度その方にリプしたことがあった。

日本では確か夫婦間であっても性行為強要は犯罪だと聞いたことがある。
台湾の法律には詳しくないけど、証拠残して弁護士に相談したら
何かしら解決できる方法が見つかると思ったからだった。
その方からはすぐにリプが返ってきたけど、弁護士費用がない、など
後ろ向きな内容が書かれていたので、それ以上何も言えなかった。

その後も不倫されたとか、不倫相手から無言電話攻撃に遭っていたとか
ネガティブな内容が定期的にポストされる。
もしこれらが事実なら、お子さんもいるんだし母子の幸せのために
何かしら手を打つべきではないのかな、と第三者的に思うんだけど、
本人はひたすら配偶者憎し!なポストをひたすら続けるだけ。
この方は、ただネガティブな感情をどこかに吐き出したいだけで、
本当に問題解決したいわけじゃないんだな…と思うようになった。
一時期いろんな人にリプやリポストされていた彼女のポストだけど、
今では誰も反応しなくなっているようだった。

卑猥で生々しい性的描写に愚痴や配偶者への暴言が重ねられていたり、
前述のようなありえない無礼なポストが散見するようになっている。
それらが本当に彼女が日常的に受けている行為かは定かじゃないから、
公共の場であまり露骨な表現は…と反応に困るようになってきた。

不倫発覚した時には親権も財産分与もすべて放棄して離婚し、
1人日本へ帰るように言われたなんてポストした後に、
自分は子どものために離婚したくない、台湾に残りたいと言っていた。
この話が出てきたころからあたしは彼女のポストの信憑性を疑うように。
台湾も一応は法治国家なんだから、もし彼女の話が全て事実だとしたなら
配偶者のそんなメチャクチャな要求が通るはずがない。

台湾国内では、台湾人と外国人配偶者との離婚裁判になった場合、
親権が外国人側に渡るのは難しいという話は聞いたことがある。
某卓球選手夫妻泥沼離婚の件を思い出してもらってもわかる通り、
共同親権としておきながらも結局は台湾側に親権があるに等しかった。
台湾では外国人配偶者が単独親権を取るのは相当難しいとはいえ、
彼女がポストしている内容がすべて事実であるなら、
子どもにも手を出すDV配偶者に親権が渡ることは考えにくい。
いくら少子化で一人でも多くの人口を確保したい台湾と言えど、
そんなろくでなしに親権与えるような判決は出さない…と思う。

本当に彼女がポスト通りのヒドイ仕打ちを受けているのなら、
お子さんのためにも一刻も早く対策を講じるべきなのに
実際はひたすら愚痴ポストだけで何もしていないのは
そこまで切羽詰まった状況じゃないってことなのかな。
だからひっそりとこの方のフォローは外させてもらった。
大人であるなら、愚痴を吐き出す頻度や内容を考えなければ…と
あたし自身を見直すいいきっかけになった事例ということで。

 

2025年1月7日火曜日

☆魔性の女風の人②☆

 ☆魔性の女風の人①☆の続きです+++

高3になると、あたしは話したこともない別のクラスの男の子に片思いしていた。
好きな芸人に外見や雰囲気が似ていた、というそれだけの理由だけで、
よく言えば乙女チック、悪く言えばバカな恋に燃えていた。
親友と後輩Dは変わらずラブラブな恋人関係が続いていた。

そして本題のA子は、C子と付き合っていたB先輩の浮気相手となっていた。
彼女には他の学校に彼氏ができたとかなんとか言っていた気がしたが、
後輩FからB先輩との関係を知らされて『忙しい人だなぁ』と呆れていた。
仲の良い後輩たちとC子には知らせない様に細心の注意を払い、
面倒なことしてくれるA子にはうんざりさせられていた。
学校では真面目に良い生徒として過ごし、部活では真面目に男漁り、
家に帰ってからは気になる男たちとマメに連絡を取り合っていたのだろう。
あたしたちは密かにA子のことを「魔性の女風の人」と嘲笑していた。

C子とあたしは志望大学が同じことからすっかり意気投合して、
高3の夏休みは親友以上に一緒に過ごしていた。
たまたまC子と一緒に食事することがあったとき、
C子からB先輩と別れたことを聞かされた。
B先輩から他に好きな人がいると別れを切り出され、別れを受け入れたと。
あたしはそのあと密かに後輩DやFに探りを入れたら、やっぱり原因はA子だった。

C子だけはその原因を知らなかった。
でもC子が知ったら部内の空気が壊れてしまうことを危惧したあたしたちは
絶対にC子に知らせるな!と躍起になって、
この事実をあたしたちが卒業するまで隠し通した。
C子が部長だったこの部活、A子はどんなつもりで毎日参加していたのか…

夏休みが明けるとあたしたちは部活を引退し、
あたしはとりあえず受験に向けて自分のことを優先するようになった。
3年はA子とクラスが違ったから、ようやく変なしがらみから解放された気がした。
あたしは運よく早々に推薦で第一希望の大学を合格することができたから、
たまに部室に顔を出して挨拶してから帰宅する日々を送っていた。
C子は残念ながら推薦枠を勝ち取ることができなかったため、
一般試験に向けて塾通いが始まり、卒業式まではしばらく疎遠となった。

卒業式に久しぶりにC子と話したが、彼女は残念ながら受験に失敗してしまい、
浪人して再度あたしと同じ学校を受け直すことに決めたと話してくれた。
最後までA子とB先輩のことはみんなで隠し通すことに成功はしたが、
そのころにはこの二人もすでに別れていたという…

卒業後しばらくして、親友と久しぶりに会う機会があった。
お互いの学校のことや後輩Dとのこと、あたしの恋愛トークなどなど話した後、
親友がおもむろにA子のことを話し始めた。

A子は市内の短大へ進学したことを、卒業前に本人から聞いていた。
まだ入学して数か月も経たないというのに、短大の友達の彼氏を奪い、
卒業後は結婚するなんて話までしているという。
親友とA子は同じ中学出身。
短大の同じクラスには親友の中学時代からの友達も通っていて、
連絡を取り合う中でA子のことを偶然聞いたという。
この略奪劇は短大のクラス内で話題になった…ということらしい。
相変わらず変わってないねーと大爆笑してこの話は切り上げた。

あたしは大学進学後も部活の後輩たちとマメに連絡を取り合い、
みんなで定期的に集まって顔を合わせていた。
そのときには必ず後輩FからはA子の話を聞かされていた。
A子は友達から奪った彼氏がいるというのに、後輩Fに手を出そうとしていたらしい。
後輩Fは武勇伝のように俺は断ってやったぜ!と誇らしげに語ってくれた。
あたしは思わず『結婚する予定の彼氏がいたはずなのに?!』と口を挟むと、
後輩Fは『たぶん俺が断ったからまだその男と続いてるんじゃない』と一言。
あんなに真面目そうなA子が必死に男性との関係を発掘していたことに
あたしも後輩もネタとして笑い飛ばしていた。

その後、A子がどうなったかは知らない。
後輩Fにしっかり断られてからは、彼女は消息不明となったらしい。
あれだけ積極的にいろんな男性へアプローチしていたんだから、
今は普通に結婚して家庭を築いているであろう。
女にも発情期があることを教えてくれた、貴重な存在です+++

ちなみに親友と後輩Dはあたしたちが高校卒業後に後輩Dの浮気でお別れ。
その後何度も別れて戻ってを繰り返したが、
親友が今の旦那さんと出会ってからあっという間に結婚を決めたために、
後輩Dは泣きながら親友をあきらめたという。
あたしのところにも協力要請が入ったけど丁重にお断りしたし、
親友からは『相手にしないで!』と申し出があったのでしたww

☆魔性の女風の人①☆

いまはむかし、な高校生の頃の話。
あたしが当時所属していた部活は、男女関係がとっても複雑だった。

高校入学後は同じクラスで席が前後、部活も同じだったことから
別の友達も含めて複数人でつるんでいた時期もあったA子。
その後自然とグループが分裂してあたしは別の親友と一緒に居るようになり、
A子とは距離ができて挨拶する程度の関係性に変わっていった。
A子は真面目で、別の意味で派手だったあたしとは合わなかったから…

高校生活に慣れ始めた頃、A子はみんなに部活のB先輩を好きだと話していた。
そのころ、A子はよく授業中にあたしに手紙を回してきて、
その中にはB先輩と話した内容とか、学校外でも接点があるなど書かれていた。
部内のポジション的にあたしはB先輩と関わることが多かったので、
手紙を通じてA子から牽制されていたのかもしれない。

でもその数か月後、B先輩は同じ部内であたしたちの同じ学年のC子と付き合い始めた。
そのころになるとあたしはA子と距離ができていたころだったし、
あたしを牽制する理由もないから手紙も来なくなっていた。
A子がB先輩を諦めたのかどうかも、あたしはすっかり興味がなくなっていた。

2年に進級するころには、あたしは他の先輩たちとも仲良くなり、
その影響で真面目に部活にも取り組むようになっていた。
後輩部員が増えるとまた色恋沙汰でゴタゴタした部内だったけど、
あたしだけは相変わらず浮いた話はなく、恋に恋する乙女状態だった。

夏休みに入る前に親友が一途に思い続けた彼と付き合い始めたと聞いて、
自分のことのように大喜びしたが、僅か2か月ほどで別れてしまうことに。
彼の通う学校が自宅から遠く、また土日もガッツリ部活がある人だったため
『時間がないから』と一方的に別れを告げられて終わってしまった。

そのころ、後輩男子Dがあたしの周りを頻繁にうろうろするようになった。
彼の目的はあたしではなく親友で、入部当初からあたしに対して
親友には彼氏がいるのかどうかなどなど、定期的に探りを入れてきた。
後輩Dは自分がモテることを理解していたからか、表向きに探りを入れることはなく、
あたしが一人で帰宅するときに後を追って話しかけてきた。
はじめはあまりDを信用してなかったあたしだが、本気で親友を好きだとを知り、
傷心中の親友には悪いけど、あたしはこの二人が恋人になることを密かに望んでいた。

そのうち部室内であたしが親友と一緒に居るとDが合流するようになり、
部活終了後は3人で一緒に帰路につくことが多くなった。
親友とDは実は家が近く、別方向のあたしとは校門で別れると
その後は二人きりの時間を過ごすことになる。
Dは女慣れしているモテ男だったから二人きりになればDのもので、
それが続くと二人の関係も自然と近づき、親友もDに好感を持つように。
そして!高2の夏休み明けに、ようやくDとあたしの願いが現実になり、
親友とDが正式に恋人関係になったことをこっそり打ち明けてくれた。

ある日、部活終わりにあたしと親友、Dの3人で話しながら帰り支度していると、
部室の隅でめそめそしている人がいた。――A子だった。
A子がなぜか後輩の男の子EとFに慰められている姿が見えたが、
あたしたちは気にせず3人で部室を後にした。

翌日部活が始まる前に後輩EとFから話しかけられて、Dと親友の関係を尋ねられた。
A子がDのことを好きとか当然知らなかったあたしは、
後輩たちに『Dは親友と恋人関係だよ~~』とうれしさ満点で報告してしまった。
その直後後輩たちからA子が後輩Dに思いを寄せていたことを聞いて、びっくり。
A子いつの間に!?と思ったが、まぁA子が誰を好きになるかは彼女の自由。

ついこの間まではあたしと親友とDの三人でつるんでいたはずが、
夏休み明からは親友とDの二人でいることが増えたことでA子が察したらしく、
昨日悲しみに打ちひしがれたA子は思わず後輩のEとFに泣きついた…ということだった。
なぜわざわざ部室で悲しいアピールするの?とイヤな気分になったが、
無視して親友やDと部室を後にした。

そうこうしているうちに、A子は後輩Eに心が移ったようで、
好き好き攻撃やアプローチがすごかった。
後輩Eは3年の先輩Kさんが好きなのを知っていたが、
好きになるのは自由だから…と放っておいた。
が、実はこの頃後輩EとA子は肉体関係を持っていたことを
後年になって後輩Fから聞かされた。
A子は付き合っているつもりだが、後輩Eにとっては都合のいい女だったと…
残念ながらその関係も長続きはしなかったらしい。

A子の続きは☆魔性の女風の人②☆で+++

 

☆公共の場でのイチャイチャが許される年齢は何歳まで?☆

ある日の朝、通勤のためのバスを待っている時、
ひたすら抱き合っているカップルが近くにいた。
少し離れていたし、あたしはAirpodsで音楽聞いていたから
このカップルの会話を聞き取ることはできなかった。

恋人関係なのか婚姻関係にあるかはわからない。
ただ、見たところ年齢はあたしより少し上かな…と。
40代後半くらいに見えたその男女だが、
朝からイチャイチャしていることには正直異様さを感じた。
長距離バス乗り場ならまだ事情を組むことができるけど、
路線バス乗り場で何してるの?とびっくりしてしまった。

高校生や大学生のカップルが同じ行動しているのなら
『若いっていいね~』なんて微笑ましく見ていられるけど、
さすがにある程度年齢を重ねた男女が仲の良さを
公共の場まで持ち出されても残念な人たちか…という感情しかない。
とはいえ、他人がそれを咎めることもできないので、
まぁ本人たちが満足ならそれでいいか…と視線をそらした。

台湾では多くの中年~高齢のカップルが
手をつないでデートを楽しむことは決して珍しくない。
それに対しては異様さや嫌悪感を感じることはなく、
いい関係で理想的だなぁ自分は無理だけど、と思っていた。
今朝のカップルは度を越していたこともあって、
どうしても『うわぁ…』という感情が先に出てしまった。

もしかしたら老けて見えるだけで、実は若かったのかな、とか
お互い初めてできたパートナーで盛り上がってしまったのかな、とか
なぜか自分を納得させようといろいろ考えてしまった。
彼らが何も悪いことしてないことは、あたしもわかっているし、
朝だったこともあって、なんだかよくわからない思考になってしまった。

どうしても自分が基準になってしまうこともあって、
この年齢にもなって公共の面前で…なんて咄嗟に感じたのだろう。
あたしは若い頃から人前でイチャイチャするのが苦手だったから、
それも相まってあのカップルには嫌悪感満載だったのかもしれない。

あたしにはイチャイチャに見えたあのハグだけど、
彼らにとってはイチャイチャには含まれないほど、
自宅ではもっとすごい濃厚なスキンシップを取っているってこともある。
何より、彼らがイチャつくことで誰かが迷惑しているわけじゃない。
幸せな朝のひと時を彼らは過ごしていたところを、
たまたまあたしがうっかり見てしまったというだけの話だった。

自分は視野が狭いなぁ…と思いながら、バスに揺られて会社に向かった。
でも、40代後半の男女のイチャイチャは出来ればあまり見たくない…
これがあたしの正直な気持ちだってことだけ、言わせてほしい。

 

☆異国での婚外恋愛☆

 20代の頃、外国人実習生を雇っている会社で1年ほど働いていた。
地域と業種柄、当時外国人実習生といえば全員中国の人たちで、
研修期間1年、実習期間2年の合計満3年の契約で派遣されていた。

近所にも中国人実習生を雇っている会社が何件かあったけど、
正直あまり良い話を聞くことはなかった。
ところが実際入社して実習生たちと一緒に働くとみんな真面目で、
所詮田舎のうわさ話なんだな~なんて軽く流していた。

あたしが勤務していた会社は全員女性の実習生を採用していたが、
会社によっては男性のみ、女性のみ、混合と基準はバラバラ。
それは業務内容によって各社採用基準を決めているんだろうけど、
軽作業中心だったあたしの勤務先は女性のみと定めていた。

中国に自社工場を持つ会社だった背景から、
自社工場に勤務する専務のお気に入りのオペレーターや、
関連企業に勤務する日本語ペラペラのスタッフをスカウトして
組合を通して実習生として呼び寄せる…ということもしていたらしい。
その子たちは素行が良いだけでなくて、仕事もできる人材だった。

一方、組合からの紹介で派遣されてきた子の中には、
ちょっと…と思う素行の良くない子が紛れ込んていたのは事実。
あたしが一緒に働きながらその人間性に疑問を感じた実習生は、
後に何かしら問題を起こしていた。

前述のとおり、地域的に中国人実習生を抱えている会社が多く、
近くに中国人男性を雇っている会社も数件存在したため、
実習生同士でカップルになる…ということも珍しくなかった。
海外在住時に日本人を見つけると母国語で話せることが嬉しくて
ついついその人に依存しそうになるなんてことはあるあるだけど、
まさに彼らもその状態だったんだと思う。

毎日よくわからない外国語で指示され激務をこなし、
プライベートのない窮屈な寮生活をしていては
他に楽しみを見つけたい気持ちはわからなくもない。
常識の範囲内でお付き合いしているなら問題にはならないが、
会社の寮に男を連れ込み男女の営みをしていたことが発覚した時には
おいおい…とさすがのあたしもそれには呆れてしまった。

これは本来素行不良として強制帰国になり得る事例だったけど、
当時の専務が会社の評判が下がることを恐れて、
厳重注意と実習生たちへの門限厳守によって彼女は滞在が許された。

あたしが勤務していた会社の実習生のほとんどは既婚女性で、
子どもと旦那を中国に残して単身で日本に出稼ぎに来ていた。
みんな若くして結婚していたし、3年間は家族に会えない。
男を連れ込んだ実習生は既婚者で、幼い子どもがいた。
20歳そこそこで見合い結婚しており、恋愛経験が乏しいことや
異国の地で開放的になってしまったなどいろんな背景から、
不倫に走ってしまったのかなと推測した。
既婚なら身体の関係を持つことに抵抗も低く、後を引かない。
特に男にとっては都合のいい性欲処理相手なんだろうな、と…

その後数人の実習生にそういう相手がいたことが発覚し、
それは揃いも揃って既婚者かつ25歳前後の若い子たちだった。
何人か独身で20歳になるかならないかの年齢の子も存在したけど、
その子たちが男性関係に巻き込まれた話は一切聞かなかった。

若い既婚の彼女たちは毎日一緒だった配偶者と離れて人肌が恋しく、
心の隙間を埋めて肉体的にも満たしてくれる存在に飢えていたのだろうか。

あたしがこの会社を離職した後、一人の実習生が脱走したと聞いた。
SNSで知り合った日本で働く同郷の男性に黙って会いに行き、
そのまま寮に戻ることはなかったらしい。
結局数か月後に見つかり、強制送還処分となったようだが、
既婚で子どもがいるにも関わらずこんな軽率な行動をとるのか…と
あたしは本当に驚くしかなかった。

良い関係を築けていた実習生同士は中国帰国後にも連絡を取り合っていた。
あたしは当時から中国語を勉強していたし、
年齢が近く実習生の子たちと仲良くしてもらっていたから、
そのネットワークの中に混ぜてもらい、近況報告をし合っていた。

中国人のみんなは脱走や強制送還については何も思わないみたいだった。
連れ込みが発覚した時、年齢の高い先輩社員さんたちが
「恥ずかしい話だよ」と当事者の実習生に嫌味を言っていたが、
彼女も他の実習生たちも「別に恥ずかしくないよ」とけろっとしていた。

当時のあたしは独身とは言えその子たちと年齢は近かったが、
恥ずかしくないという実習生たちに違和感を持たずにはいられなかった。
『婚外恋愛(=不倫)』の自覚はないのかとびっくりしてしまった。
あたしは一時の気の迷いのために犯罪歴を残すなんて恥さらしだと思うし、
旦那はともかく、子どもにどう向き合うのか…を考えてしまうと
どうしても彼女たちの浅はかな行動が理解できなかった。

数年後にはネットワークが自然消滅してしまったので、
今、日本で問題行動を起こした実習生たちがどうなっているのかわからない。
懇意にしていた真面目な実習生たちとは個々で連絡を取っているけど、
結局彼女たちも問題実習生たちとは自然と疎遠になっていたらしい…
中国で幸せに暮らしているだろう、と信じたい。